9月末、遅い夏休みを取って「ラオス」へ旅をしてきました。急に行き先を決めたこともあり、ガイドブックすら読まずに下調べゼロで入国。「一体現地に何があるんだろう」「水は飲めるのか」「治安も不安だ」――。様々なネガティブイメージが頭によぎりつつタラップから降り立った場所は、古都ルアンパバーン。

中国製スマホはラオスでも大人気

写真●ラオスの古都ルアンパバーンにも、中国製スマートフォンを携えて中国人観光客が大挙して押し寄せていた
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 1995年、ユネスコはこの街をまるごと世界遺産として登録しました。そんなに旅慣れているわけではないですが、これほどカルチャーショックを受けたのは、モロッコ以来かも。フランス植民地時代の名残を残すしゃれた建物と、上座部仏教ならではの美麗な寺院が混在する不思議な街の光景。ミスマッチの中に調和あり。そちらこちらで立ち上るラオス料理の食欲をそそる香りや、エキゾチックな商品が並ぶナイトバザールの喧騒など、すべてが私の心に刺さりまくりで感激してしまいました。

 一方、恥ずかしながら不勉強で知らなかったこの国の「悲しい歴史」も現地で学びました。「累計2億6000万発。世界で最も爆弾を落とされた国、それがラオスなんです」。淡々とそう語るガイドさんが、今の平和を噛みしめるような笑顔だったことを一生忘れることはないでしょう。

 さて、そんなラオスで印象的だったのが、この地にも中国人観光客が大挙して押し寄せていたこと。国境の北端が中国に接していることもあり、ここ数年「モノ」「ヒト」「カネ」が一気になだれ込んでいるようです。「ベストシーズンには、中国のナンバープレートをつけた車でこの街はあふれかえる。もう大渋滞ですよ」。ガイドさんがそう教えてくれました。

 そして街のあちこちで目にしたのは、中国のスマートフォンメーカーの広告や派手な店頭の販促キャンペーン。2016年時点で世界スマホ市場のシェア3位のHuawei Technologies(ファーウェイ、華為技術)、4位のOPPO Mobile(オッポ、広東欧珀移動通信)、5位のVIVO(ビボ、維沃移動通信)が、ラオスでも爆発的に人気を集めつつある様子がうかがえました。もちろん、中国人観光客も手に握りしめているのも、自国製のスマホばかりです。