2016年頃からラインナップが増え始めた完全ワイヤレスイヤホン。さまざまなメーカーから魅力的な製品が登場するなか、大本命のひとつであるソニーの「WF-1000X」(2万4880円)が2017年10月7日に発売された。ソニー好きの筆者としては待ちに待ったモデルで、発表と同時に予約して発売日に手に入れたのは言うまでもない。

 ソニー初という点もさることながら、ノイズキャンセリング機能に対応するなど、多機能な点も注目されているこの製品。発売当初は品薄状態になったほどの人気だが、果たしてその完成度はいかばかりか。1カ月ほど使い込んで、その使い勝手と弱点を探ってみた。

初めて使ったBluetoothイヤホンは、2010年にソニー・エリクソン(現ソニーモバイルコミュニケーションズ)の「MW600」(左下)。その後、「SBH50」(右下)を購入して現在に至るほか、2016年に「P7 Wireless」(上)を手に入れてヘッドホンもワイヤレス化したというのが大まかな流れとなる
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自腹購入の決め手は?

 WF-1000Xについて語る前に、まずは筆者の音楽環境などを簡単に紹介しておこう。

 現在使っている携帯音楽プレーヤーは、ハイレゾ対応のAstell&Kern「AK100II」、スマホはソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia X Compact」。また、動画の視聴には携帯ゲーム機「PS Vita」やタブレット端末「Xperia Z4 Tablet」を利用している。

 あとは、有線イヤホンとしてAKG「N40」、ワイヤレスイヤホンとしてソニーモバイルコミュニケーションズ「SBH50」、ワイヤレスヘッドホンとしてBowers & Wilkins「P7 Wireless」を、状況に応じて組み合わせている。

 音楽を聴いたり動画を見るのは移動中がほとんどで、平日の通勤では往復で合計2時間ぐらい電車に乗っている。ハイレゾ音源も持っているので音質も気になるが、移動中は利便性の高さからBluetoothイヤホンやヘッドホンを利用するケースがほとんど。以前は有線イヤホンやヘッドホンを利用していたが、Bluetoothでケーブルのストレスから解放されるとなかなか有線には戻れないというのが現状だ。

WF-1000Xは左右のイヤホンをつなぐケーブルまでもが排除されているので、ケーブルがからまったり引っかかったりすることが絶対にない。これこそが、従来のBluetoothイヤホンを超える利便性の高さとなる
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 そういった状況もあって、近年増えてきた完全ワイヤレスイヤホンには以前からかなり興味があった。そんななか、いよいよソニーから登場するということで、SBH50の代わりとしてWF-1000Xを購入したというわけだ。

 WF-1000Xを選んだ理由は、何よりも完全ワイヤレスイヤホンだからこその「ケーブルレスによる使い勝手の良さ」にあるわけだが、これにプラスしてポイントとなったのは「ノイズキャンセリング機能の搭載」にある。先ほど述べたように電車内での利用が多いため、ノイズを減らした視聴環境が得られるのは魅力的なのだ。

付属のトリプルコンフォートイヤーピース(下段)は、ハイブリッドイヤーロングピース(上段)よりも柔らかで遮音性が高いのが特徴。遮音性や快適な装着感を望むのであればこちらを選ぶと良いだろう
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