どの格安SIMが速かった?

 これまでの結果を踏まえ、YouTube再生時の平均速度をもとにランキングにしてみた。

総合順位ランキング・ベスト3
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総合順位ランキング・8社の下り平均速度グラフ
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 8社全体の下り平均速度は、YouTube再生時が6.19Mbps、速度測定アプリでは8.78Mbpsだった。前回8月はYouTube再生時が4.07Mbps、速度測定アプリが5.22Mbpsだったので、どちらも前回より速い傾向にある。

 YouTube再生時の下り平均速度によるランキングは、OCN モバイル ONEが10.00Mbpsジャストでトップに。2位だった前回は5.94Mbpsだったので、2倍近く速い結果だ。

 2位は前回トップだったLINEモバイルの8.08Mbps。前回は6.39Mbpsだったので、順位は落としたものの速度自体は速くなっている。

 3位はBIGLOBEモバイルで、7.61Mbps。速度測定アプリの平均速度は断トツの16.66Mbpsだったが、実利用環境における速度は3位にとどまった。

YouTube再生時の下り平均速度・時間帯別推移
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 時間帯別にYouTube下り平均速度をチェックしてみると、OCN モバイル ONE、LINEモバイル、BIGLOBEモバイル、mineoの4社は12時台や18時台の速度も上々だ。ところが、残る4社は12時台と18時台が1~2Mbps台まで落ち込んでおり、快適なSIMと遅いSIMの2極化している。

 なお、今回トップだったOCN モバイル ONEの担当者にコメントを求めたところ、「継続的な帯域増強に加え、5月に導入したトラフィックコントロール装置や、9月から行っているhttps通信のペーシングといった取り組みの相乗効果により、通信状況は改善傾向にある」との回答を得た。

 本連載の過去の測定結果を見てみると、2017年5月までのOCN モバイル ONEは、速度測定アプリの測定結果で最下位になることも多く、YouTube視聴時の速度も平均以下だった。それが、2017年7月からは改善に転じており、通信環境改善の施策が功を奏していると推測できる。

 日経トレンディネットでは、今後も定期的に通信速度をチェックし、格安SIMサービスの実態を明らかにしていきたい。

(文/松村武宏)