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 割安な通信料金が人気の「格安SIM」。格安SIMの通信エリアは設備を提供するNTTドコモやauと同じで、NTTドコモと並ぶ下り最大375Mbpsの通信速度をアピールする格安SIMもある。

 ただ、こうした通信速度は規格上の最大値だ。実際の通信速度は、通信会社が確保しているネットワークの帯域、設備の状態、通信する時間帯や場所などの影響を受けて、この数値よりも遅くなる。同じNTTドコモの設備を使っている格安SIMどうしを比べても、通信速度は違ってくる。

 そこで、日経トレンディネットの専門サイト「格安SIMとSIMフリースマホの選びかた」では、格安SIMの通信速度の実態を探るべく、自腹で契約した格安SIMで通信速度をテストした。

 前回2016年7月に実施したテスト(関連記事:「上位に異変!格安SIMの速度測定ランキング【16年夏】」)に続く今回は、格安SIMのなかでもシェアが高い「IIJmio」「楽天モバイル」「イオンモバイル」「OCN モバイル ONE」「BIGLOBE SIM」「mineo(Dプラン)」「FREETEL SIM」の7つに加え、2016年9月21日に本サービスを開始したLINEの格安SIM「LINEモバイル」の通信速度を実際に測定した。

速度測定を実施した格安SIMの一覧
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 測定を実施した場所は、人口密集地の例として新宿駅周辺と秋葉原駅周辺(いずれも都内)、地方都市の例として長野・佐久平駅周辺(長野県佐久市)の3カ所。通信速度が比較的良好な9時台と、通信速度が遅くなる12時台に加え、今回は18時台にも測定を行っている。測定日は平日で統一し、都内の2カ所は9月30日(金)、長野・佐久平駅周辺は9月26日(月)に実施した。

都内での測定は9月30日に実施した。7月よりも観光客らしき人影は減ったが、駅前は朝から常に混雑している(新宿駅南口前にて撮影)
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筆者が住む長野県佐久市では9月26日に測定。朝夕の通勤・通学時間帯は人通りがあるものの、平日昼間の駅前は静かだ(佐久平駅蓼科口前にて撮影)
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 測定に用いた端末はASUS(エイスーステック・コンピューター)の「ZenFone 2 Laser(ZE601KL)」。通信速度の計測には、イードの速度測定アプリ「RBB SPEED TEST」を用いた。各地点で5回ずつ速度を測って平均値を算出し、最大値と最小値も併記している。

 ただ、速度測定アプリで測れるのは、設備が発揮できる最大の速度だ。格安SIMではアプリに応じて通信帯域を調整することもあり、体感速度と測定結果が一致しない場合もある。

 そこで、実際の使用環境の指標として、YouTubeの動画再生時における通信速度も記録した。

 計測方法は以下の通り。AndCreateの「通信量・通信速度モニター」を用いて1秒ごとの最大通信速度を画面上に表示した状態で動画を再生し、その様子をHecoratの動画キャプチャー「AZスクリーンレコーダー」で記録。AZスクリーンレコーダーで録画された動画を再生して1秒ごとの通信速度を目視で集計し、動画の読み込みが終了するまでの平均速度を算出した。アナログな方法ではあるが、こちらの数値も参考にしてほしい。