ThinkPadは憧れの的だった

 ThinkPadはかつて、パソコンユーザーの憧れの的だった。堅牢性や拡張性が高く、特にビジネスシーンで評価されていた。その分、価格もパナソニックの「Let's note」と並んで高額。まだ製造・販売元が米IBMの時代である。

 筆者が会社員だった約20年前、会社から支給されるパソコンとしてThinkPadを希望したものの、筆者のごとき平社員の要望が受け入れられるはずもなく、幹部達がThinkPadを使っているのを羨望のまなざしで見ていた。取引先の営業担当者がThinkPadを持参しているのを見ると、「お、この会社の備品担当者は分かっていらっしゃる!」と心の中でつぶやいたりもしていた。

 結局、筆者が購入できたのは型落ちの「ThinkPad T22」(2001年発売)。Tシリーズといえば、当時のフラグシップで、ハイエンドモデルとなると直販価格が40万円以上した代物だ。型落ちとはいえ、筆者の激安ボーナスを全投入してやっとの思いで購入した記憶がある。会社からThinkPadを支給されない悔しさから、T22を会社に持っていき、メインマシンとして“ドヤ顔”で使用していたところ、ThinkPad好きの幹部からは「生意気だ」となじられたのも今では良い思い出だ。

筆者が購入したThinkPad T22。14.1型液晶を搭載。CPUはモバイルPentium III 1GHz、メモリーは128MB、HDDは32GBで直販価格40万9000円
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