気になるセキュリティやバッテリー対策は?

 Galaxy Note8は6GBの大容量RAMを搭載し、なおかつLTEで最大1Gbpsの通信速度が実現できる性能を備えるなど、基本性能もしっかり底上げがなされている。生体認証に関しても、Galaxy S8/S8+に引き続いて虹彩認証、指紋認証、顔認証の3つを採用する。

 生体認証は、アップルが「iPhone X」に搭載を予定している顔認証機能「Face ID」で虹彩だけでなく顔のパターンを認識するなど、複合的な処理によって精度を高めるなど、新たな取り組みが見られるようになった。ソ・ジン氏は「アップルの技術方針とは異なり、弊社の顔認証は利便性を重視したもの。現在は、虹彩認証が最も高いセキュリティを実現できている」と答えたが、今後は複合的な処理による認証も検討していく考えも同時に示した。

 一方、指紋認証はアップルがiPhone Xで廃止し、Galaxy Note8でもセンサーを正面から背面に移すなど、存在感が薄れつつあるように見える。ソ・ジン氏は「Galaxy Note8ではフラッシュやセンサーの位置を変えるなどして、指紋認証の使い勝手を改善する努力をしているが、それでも不便だというユーザーの声もある。今後技術のイノベーションなどによって最適な経験を提供できるよう、消費者のニーズを見ながら研究・検討を進めていく」と答え、今後も改善を進めていく考えを示している。

サムスンは、Galaxy Note8の生体認証では虹彩認証を重視しているとのこと。顔認証は現在のところ、手軽にロック解除するための手段という位置付けのようだ
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 そしてもう1つ、Galaxy Noteシリーズといえば、やはり昨年のGalaxy Note7の発火事故を気にする人も多いことだろう。ソ・ジン氏はこの点について、「バッテリーの安全性および耐久性検査、外観検査、内部のX線検査、充放電の検査など、8つの検査をすべてのバッテリーに対して実施。検査に合格したバッテリーだけを製品に入れている」と答え、発火事故を受けて一層厳重な検査体制を整えたと話している。そうした同社の努力もあり、Galaxy Note8では発火事故などの報告は世界的にも聞かれていない。

 日本市場でもGalaxy Note8が投入されることが表明され、2014年10月発売の「Galaxy Note Edge」以来3年ぶりのGalaxy Noteシリーズ復活となる。シリーズのファンならずとも、仕上がりが非常に気になるところ。販売開始を楽しみにしたい。

(写真・文/佐野正弘)