とにかく安く買いたいならば「リースアップのiPhone 6」が狙い目

 中古iPhoneのもう1つの売れ筋が、意外にも3年前に登場したiPhone 6だという。さすがに装備が古いと感じさせる部分も多く、なぜいまさら積極的に選ばれるのか疑問に思うかもしれない。だが、基本性能が十分でコストパフォーマンスに優れたiPhoneとして、「普通に使えるiPhoneを格安で入手したい」と考えるライトユーザー層を中心に選ばれているのだ。

 最新のiPhone 7と比べると、CPUのパフォーマンスやカメラ機能で見劣りするほか、画面を押し込んで操作する3D Touchには対応しない。ARKitを用いて制作された話題のAR(拡張現実)アプリは、iPhone 6以前の機種では基本的に動かないのも残念な点といえる。だが、最新のiOS11へのアップデートはできる。前面から見た限りは最新のiPhone 8との違いは分からないほどで、見た目も古くささは感じない。液晶パネルの大きさや解像度もiPhone 8と同じなので、メールやLINE、カジュアルゲームなどライトな用途なら十分に使えるのだ。

 格安で買える中古品が潤沢に出回っていることも、iPhone 6人気を後押しする。じゃんぱらでは、格安SIMに対応するNTTドコモ版のiPhone 6 16GBモデルが2万円台前半前後で並んでいるが、1万円台の格安品も見受けられる。このような安価なiPhone 6は、ほとんどがリースアップ品だ。宮内氏は「法人向けにリースで貸し出されていたiPhone 6が返却され、まとまった数量が中古市場へ流れたことで供給過多になった。結果として、iPhone 6の相場を押し下げる原因につながった」と解説する。

2万2800円と手ごろな価格のNTTドコモ版iPhone 6の中古品。ケーブルなどが付属しないリースアップ品で、本体の状態によらず均一価格で販売されている
[画像のクリックで拡大表示]
こちらは消費者から買い取ったNTTドコモ版iPhone 6の中古品。本体の程度がよく、箱などの付属品がそろっている反面、価格は3万円前後する
[画像のクリックで拡大表示]

 リースアップ品は日々手荒に扱われてきたものが多く、キズやスレ、汚れが目立つ。画面の目立つ部分にキズやスレがある中古品は、使うたびに気になるので避けたほうがよいが、背面や側面のキズならばケースを装着すれば気にならずに済む。リースアップの中古品は均一価格で販売するケースが多いので、多くの中古品からできるだけコンディションのよいものを探し出せればラッキーといえる。

 最新のiPhone 8/8 Plusを新品で買うとなると、容量によっては10万円を軽く超える出費を覚悟しなければならなくなった。中古品は、新品の1/2~1/5程度の予算でiPhoneが入手できる魅力的な存在といえる。新品と比べれば何かしらの欠点や不満は存在するが、現実的な選択肢として覚えておくとよいだろう。

(文/白石ひろあき)