販売開始から1週間が過ぎたiPhone 8/8 Plus。発売から5日間の販売状況を調査会社のBCNが発表した
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 2017年9月22日に販売が始まったアップルの最新スマホ「iPhone 8/8 Plus」の発売日から5日間の販売台数は、昨年と比べておおむね3割減となったことが分かった。調査会社のBCNが9月28日に発表した。

 昨年のiPhone 7/7 Plusと比べて新鮮味に欠けると考える人が多いことや、ひと足遅れての登場となる上位モデル「iPhone X」を狙う“X待ち”のコア層が購入を見送っていることなどが影響した。携帯電話全体におけるスマホの割合が9割を超えて需要が一巡したことや、「実質ゼロ円販売」の自粛が影響したことも要因として挙げた。

 なお、BCNの調査データは、iPhoneの販売台数が多いアップルストアや携帯電話キャリア、ヨドバシカメラなどの一部大手家電量販店のデータは含んでいない。実際の販売台数はもっと多いのは間違いないが、同一条件で継続的に調査をしていることから、販売の傾向や推移は把握できる。

去年と比べ、スタートダッシュの販売台数は3割減

 BCNは、2008年7月に登場した「iPhone 3G」以来、予約分を含めた発売日以降の5日間の累計販売台数を継続的に集計。以降のモデルでは、iPhone 3Gの販売台数を基準に1とし、それと比べてどれぐらいの台数が売れたかを指数として表している。このデータを見れば、どれだけ前評判が高かったかが判断できるわけだ。

 同じタイミングで登場した派生モデル(4.7型のiPhone 8と5.5型のiPhone 8 Plusなど)を合算した指数で見ると、iPhone 8/8 Plusは2.92となり、4.23だった昨年のiPhone 7/7 Plusと比べると31%減となった。

新型iPhoneの発売日から5日間の販売台数の指数。2世代前のiPhone 6/6 Plusや昨年のiPhone 7/7 Plusと比べ、iPhone 8/8 Plusの出だしは鈍いのが分かる(配付資料を電子化したものをBCNの許可を得て掲載)
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家電量販店をのぞいてみると、一部のカラーや容量で予約販売となる場合もあるが、即納で持って帰れるケースも多い(撮影/白石ひろあき)
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 BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリストは「2011年10月に登場したiPhone 4S以来の低さといえる。iPhone X狙いの人がiPhone 8/8 Plusの購入を見送ったのもひとつの要因といえるが、新鮮味に欠ける点が消費者の購買意欲をかき立てられなかったのだろう。発売当日、量販店やキャリアショップの店頭が静かだったという声があったが、それが数字に表れた」と語る。

 期待のiPhone Xが発売されれば数字が上向く可能性もあるが、道越氏は否定的な意見を述べる。「iPhone Xは販売価格がかなり高価になると予想されており、コアなファン以外は手を出さないのではないか」と語り、11月に登場するiPhone Xを含めた3モデルを合わせても昨年の販売台数には及ばないと分析する。ちなみに、NTTドコモにおける販売価格は、iPhone 8(64GBモデル)が8万8776円なのに対し、iPhone X(64GBモデル)は12万5064円と4万円近く高い。

11月3日に販売を控える上位モデル「iPhone X」。有機ELの大画面や人物を立体的にとらえる前面のセンサーなど特徴が多いモデルだが、出荷数はかなり少なく争奪戦になるとみられる
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