発達障害の子どもは、物事の優先順位をつけるのが難しいことが多く、生活のうえで必要なタスク(やること)を実行していくことが困難だったりする。しかし、「やること」の見通しやスケジュールを視覚化して提示すれば、必要な行動を導き出せる可能性が高い。

 ソーシャルスキル&学習教室「LITALICOジュニア」を運営するLITALICOでは、絵カードを並べて簡単に「やること」を「見える化」するスマートフォン向けアプリ「やることカード」の配信を始めた。対応OSはiOSとAndroid。各アプリストアから無料で配信されている。「やること」のリストを子どもが自分で作って達成できるように支援するのが、このアプリの目的だ。

 日常生活での動作、使う道具、向かう場所などが書かれた絵カードがあらかじめ100種類用意されており、カードを選択して画面上に並べて時刻を設定することで、「やること」のスケジュールができあがる。

図1●「顔を洗う」「朝ご飯を食べる」などのタスク、スケジュールが書かれた絵カードを画面に置き、時刻を設定するだけ
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図2●最初から入っている絵カードは100種類
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 絵カードは音声読み上げに対応。すべての絵カードは世界10言語に対応している。さらに自分で用意した写真や音声で、オリジナルの音声付き絵カードも作れる。

図3●ユーザーが用意した写真と音声データで、オリジナルの音声付き絵カードが作れる
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 タスクの達成時に星マークをタップすると、かわいい魚を入手でき、子どものモチベーションを高められる。

図4●タスクを達成して魚を集めよう
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図5●魚を集めることでモチベーションを高める
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 LITALICOは発達障害のある子どもを支援するスマホアプリの配信に力を入れており、これまで5つのアプリを配信している。

(久保田 浩=日経ソフトウエア)