今年のゲームショウでは、スマホVRやARを用いた新作発表やイベントを実施しているところが多い。だが、最新技術のVRやARアプリを見たいなら、Gugenka from CS-REPORTERSブースも訪れてみよう。今週公開されたiOS11のARKitを活用した最新アプリのほか、「Re:ゼロから始める異世界生活」や「エロマンガ先生」、「DiVE!!」「KING OF PRISM by PrettyRhythm」など人気アニメを題材にしたVRアプリも体験できる。

 SNSや口コミで“iPhoneがiOS11でAR対応だ”といった話題をきいても、実際にどんなものかピンとこない人もいるだろう。そんな人は、Gugenkaブースで10月発売予定のアプリ「Holo Models」を体験してみよう。

 AR自体は以前から何度か話題になっており、一昔前のアプリだとカメラで特定の記号が描かれたARマーカーを映すと、ARマーカーの上に人形が乗っているといったアプリが多かった。

 だが、ARKitではそういったマーカーなしに現実の水平の平面を認識できる。たとえば机の上の好きな場所に仮想のフィギュアをおいて、様々な方向から眺めるといったことが可能になる。昔のようなARマーカーは必要ない。

 HoloModelsではフィギュアを好きな場所に置けるほか、走らせたり踊ったり、好きなポーズをつけたりといった操作が可能だ。今後はこの技術を様々なコンテンツで活用したいという。

Gugenkaの新しい取り組みは、VRを活用したバーチャルライブ

 現在このARアプリを利用できるのは、ARKitを利用可能なiOS11かつiPhoneだと6sまたはSE以降のモデルだけだ。Androidスマホでは利用できない。だが、Androidも今後はARCoreという同様の技術が提供される予定だ。GugenkaではARCoreにも対応を予定しているという。

 もう一つのGugenkaの新しい取り組みは、VRを活用したバーチャルライブだ。2017年冬リリース予定の「PARALLEL VR LIVE」では、アプリを使って仮想空間上のVRライブに参加できる。

 特徴は、ライブに出演する人物がHTC Viveなどもモーショントラッキングを使ってアバターを使って出演し、ライブに参加する側もVRでライブ画面を見ながらサイリウムを振るといった、VR空間上で双方向の交流が可能な点だ。

 こういった取り組み自体はPCのアプリや、PlayStation Homeのような仮想現実系のアプリでもあったが、スマホ用VRアプリとなると初めてだ。

 なお、ブースではリアルタイムライブが実施されるが、ステージ上のしノのメめぐの動きをつけているのは、ゲーム紹介状では亡く別の場所の場所からHTC Viveを使って動きをつけているとのことだ。

 Gugenkaではこのほか「エロマンガ先生」を題材にARKitとVRを連携させたポジショントラッキングを実現したアプリや、アニメVRタイトルを出展している。楽しく最新VRやARに触れたいなら訪れてみよう。

(署名:文・写真/島徹)

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