9月23日(金)、ビジネスデイの終了後は毎年恒例、出展者同士の交流を図るインターナショナルパーティーが国際会議場1階のラウンジエリアで開かれた。参加者は、国内、国外の出展企業からインディーゲームコーナーの出展者までさまざまとのことだが、具体的にはどんな人たちが来ているのか。今回は、コンパニオンの撮影で「東京ゲームショウ2017」のニュースで注目ランキング記事の上位を独占している人気カメラマン、志田彩香を伴ってインタビューを敢行した。

 最初にインタビューをお願いしたのは、パーティー開始前で待機していた志田カメラマンところへ「写真を撮ってもらえますか?」とお願いしにきたコレンさん。もちろん彼女がプロとは知らず、会社のメンバーの集合写真を撮ってほしいとのことだったが、それならインタビューもとお願いしたところ、同僚のアイヴァンさんのところへ連れて行ってくれた。アイヴァンさんとコレンさんは、ホール2「ニュースターズコーナー」のN11に出展しているマレーシアのゲームデベロッパー、GIVEME6のディレクター。同社のゲームはインディーゲームコーナーでも試遊できるとのことなので、ぜひチャレンジしてみてほしい。

アイヴァンさんとコレンさん。11月にリリースを予定している、サイコロを使った数学パズル「Mathema Dice」をプレイさせてくれた。ちょっとひねりが入っていて大人でも楽しめる
アイヴァンさんとコレンさん。11月にリリースを予定している、サイコロを使った数学パズル「Mathema Dice」をプレイさせてくれた。ちょっとひねりが入っていて大人でも楽しめる

 続いては、見た目にインパクトがありすぎるTkyoSamさん。米国から来日して10年という彼の職業はプロレスラー……ではなくYouTuberで、チャンネル登録者数は約2万人に上る。「あぁ、それでこの名前なんですね?」「そう、TiwitterもInstagramも全部同じアカウント名だからフォローしてね」。

  TkyoSamさんが来場した理由は、言うまでもなく「YouTube」に動画をアップするため。現在、彼がアップしている動画は英語のみだが、日本語版英語字幕のチャンネルも始めたいとのことだ。ちなみに彼が日本に来た理由は「アニメや食べ物……米国では手に入らない物が日本なら手に入るから」だと言う。どんなアニメが好きなのかを尋ねると、「コミックなら『GANTZ』、アニメなら『ハガレン(鋼の錬金術師)』だね」とのこと。アクション多めが好きなのか。

サービス精神旺盛なTkyoSamさん。日本文化を紹介する彼のYouTube動画も面白い
サービス精神旺盛なTkyoSamさん。日本文化を紹介する彼のYouTube動画も面白い

 「紅一点」というか、むくつけき漢(おとこ)たちに囲まれて談笑していた華奢な女性は、チリのゲームデベロッパー、NIEBLA GAMESのモーリンさん。こう見えて彼女、同社のCEO兼プロデューサーだ。彼女の話だけでいいはずだったのだが、周りの漢たちも全員チリのゲーム関係者だったため、一通り話を聞くことになった。もちろん、そのへんはカットだ。チリのブースはホール2「ニュースターズコーナ」のN03だが、モーリンさんがブースにいるのは23日(土)のみ。

チリのゲーム関係者が集まって撮影。左から2番めがモーリンさん。どこからか国旗を持ってきてくれたIguanabee(イグアナビー)のダニエルさんはセンターで満面の笑み
チリのゲーム関係者が集まって撮影。左から2番めがモーリンさん。どこからか国旗を持ってきてくれたIguanabee(イグアナビー)のダニエルさんはセンターで満面の笑み

 「次はイケメンがいいですぅ~」という志田カメラマンが目を付けたのがポーランドから来たパトリックさんとアレクさん。なるほど、彩香好みのイケメンだ。彼らは11bit studiosというゲーム会社のマーケティング責任者と上級プロデューサーだという。2人とも今回が初来日とのことだったので日本の印象を聞いてみたところ、「ラーメンとか、おすしとか、日本の料理はポーランドでも人気なんだ。でも、日本で食べると全然違う。日本のほうが数段おいしい」とのこと。ビジネスパートナーを探しにゲームショウに来た彼らだが、日本にいる間は日本文化も満喫したいと語っていた。志田カメラマンがイケメン認定したことを伝え損ねたのと、彼女がタイプかどうか聞き忘れたのが残念。

同社のゲームに「ムーンライター」という作品があると聞き、「Moon Writer」とメモしたら「MOONLIGHTER」に直された
同社のゲームに「ムーンライター」という作品があると聞き、「Moon Writer」とメモしたら「MOONLIGHTER」に直された

 見た目がヤバすぎてビビりながら声を掛けたら想定外にフレンドリーだったのが、米国から来たミュージシャンのマーカンさんとラヒムさん。ミュージシャンがなぜゲームショウ? と思ったが、ゲームに楽曲を提供しているのだそうな。ゲームショウに来場しようと思ったきっかけは日本のアニメだそうで、どのアニメか尋ねると「ガンダム」「カウボーイビバップ」と、ものすごく英語っぽい発音で即答してくれた。「Ranma one and half(らんま1/2)」は想定外すぎて1回では聞き取れなかったことも付け加えておきたい。

近くにいた外国人男性から「インタビューしてるならあの2人は面白いと思うよ」と言われて声を掛けたら本当に面白かった
近くにいた外国人男性から「インタビューしてるならあの2人は面白いと思うよ」と言われて声を掛けたら本当に面白かった

 ミュージシャン2人のインタビュー中に、順番待ちしてくれていたのが英国から来たリアムさん。京都在住9年とのことで、「日本語でいいですか?」と尋ねると、「でも、英語しゃべりたいでしょ?」とお気遣いいただいてしまった。もちろん、英語が話したいわけではないので日本語で話し始めたわけだが、京都のゲーム会社にお勤めと聞いて「任天堂ですか?」と聞いたら「I wish.(だといいんだけど)」と返された。

ミュージシャン2人のノリを引き継いで撮影。その後、まぁビールでも飲みながら……という展開になったが、ここは我慢
ミュージシャン2人のノリを引き継いで撮影。その後、まぁビールでも飲みながら……という展開になったが、ここは我慢

 そろそろ引き上げたいタイミングになったのだが、女性の美しさにヤラれて頑張ったのがドイツから来た(左から)ヴォルフさん、サンドラさん、カールステンさん。カールステンさんとサンドラさんは、ドイツのディベロッパー&パブリッシャー、DAEDALIC ENTERTAINMENTのCEO創業者とPRマネジャー、ヴォルフさんはTHREAKS GAME DEVELOPMENTという別の会社にお務めだが、どちらもハンブルクで会社が近所という間柄だった。

 会場の人たちは、ちょっとアルコールが入っているせいもあってか、皆さんとてもフレンドリー。いわゆる“出川イングリッシュ”でもにこやかに対応してくれるので、英語が苦手という人も、機会があれば参加してみるといいかもしれない。

ハンブルク特有のあいさつ「moin moin」でちょっと盛り上がったが、志田カメラマンのこっそり「帰りますよ」アピールで撤収
ハンブルク特有のあいさつ「moin moin」でちょっと盛り上がったが、志田カメラマンのこっそり「帰りますよ」アピールで撤収

(文/堀井塚高、写真/志田彩香)

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