若年層から支持を集める無料通話アプリ「斎藤さん」で知られるユードーのブースで、変わりダネのアイテム「KAMI-OTO」(カミオト)を発見した。段ボールでできた音楽用の鍵盤(キーボード)で、アップル純正のBluetoothキーボード「Magic Keyboard」にかぶせるだけでキーボードが鍵盤に早変わりする、という優れものだ。

ユードーのブースで発見した段ボール製の鍵盤「KAMI-OTO」(カミオト)。背後にあるMac miniと組み合わさっている
ユードーのブースで発見した段ボール製の鍵盤「KAMI-OTO」(カミオト)。背後にあるMac miniと組み合わさっている
一見すると、段ボールで組み立てられたおもちゃの鍵盤のように見える。後方にはタブレットやスマホを立て掛けるためのスタンドがある
一見すると、段ボールで組み立てられたおもちゃの鍵盤のように見える。後方にはタブレットやスマホを立て掛けるためのスタンドがある
鍵盤を持ち上げると、アップルのBluetoothキーボード「Magic Keyboard」が顔を出した。段ボールの鍵盤を押すと、キーボードの特定のキーが押されるようになっているのだ
鍵盤を持ち上げると、アップルのBluetoothキーボード「Magic Keyboard」が顔を出した。段ボールの鍵盤を押すと、キーボードの特定のキーが押されるようになっているのだ
Magic Keyboard自体の打鍵感がよいことから、鍵盤もパキパキと心地よくたたける
Magic Keyboard自体の打鍵感がよいことから、鍵盤もパキパキと心地よくたたける
白鍵の裏にスポンジを貼り付ける工夫を施し、違和感なくたたけるようにしている。黒鍵は段ボールのエッジを利用してキーを押し込む仕組み
白鍵の裏にスポンジを貼り付ける工夫を施し、違和感なくたたけるようにしている。黒鍵は段ボールのエッジを利用してキーを押し込む仕組み

 Magic KeyboardをBluetoothで接続すれば、MacやiPad、iPhoneなどで利用できる。タブレットやスマホを立て掛けるためのスタンドも用意するのが気が利いている。DTMなどの音楽ソフトで利用するほか、キーの割り当てを調整すれば音楽ゲームなどでも使える。

 2017年1月に米国で開かれた楽器のイベント「NAMM Show 2017」で参考展示したものに改良を加え、よりシンプルな構造に仕上げたという。ビジネスデイの2日間、いろいろな人が代わる代わる試しても折れたりへたったりせず、段ボール製ながら耐久性は問題なかったそうだ。

 ユードーの南雲玲生氏は「鍵盤をたたいて音楽を奏でる楽しさを、より多くの人に手軽に味わってほしい」と考え、KAMI-OTOを企画したという。現時点では販売方法や販売価格は未定としながらも、すでに高い完成度を誇っていることから、近いうちに製品化される可能性もある。

 ブースでは、KAMI-OTOの組み立てを体験できるワークショップを開催しており、作ったKAMI-OTOは持ち帰ることができる。数に限りはあるものの、音楽に興味のある人はユードーのブースに足を運んでみよう。

ユードーのブースには巨大なKAMI-OTOも展示され、実際に音楽が奏でられる
ユードーのブースには巨大なKAMI-OTOも展示され、実際に音楽が奏でられる

(文・写真/磯 修)

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