東京ゲームショウ2016 ビジネスデイ2日目を迎えた2016年9月16日の夕方、インディーゲームの祭典「センス・オブ・ワンダーナイト 2016」が開催された。
“見た瞬間、コンセプトを聞いた瞬間に、誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚”=「センス・オブ・ワンダー」を引き起こすようなゲームのアイデアを発掘するというのがテーマで、今回で9回目の開催を迎えた。
今回は300以上の応募の中からインディーゲームコーナー出展者として採択された68の個人と会社の中から、選考委員がノミネートした8組8作品がプレゼンテーションを実施。その中から各賞が選ばれた。
8組8作品は「新しい表現スタイルを求めて」というコンセプトで4作品、「ゲームが持つ無限の広がりを求めて」というコンセプトで4作品という内訳になった。
●新しい表現スタイルを求めて
・『Chambara』(team ok/米国)
・『UnWorded』(Bento Studio/フランス)
・『TAINTED』(INSTITUTE OF TECHNICAL EDUCATION/NATIONAL UNIVERSITY OF SINGAPORE/シンガポール)
・『Line Wobbler』(Robin Baumgarten/英国)
●ゲームが持つ無限の広がりを求めて
・『OPUS: The Day We Found Earth』(SIGONO/台湾)
・『アドバンスド摩訶大将棋』(大阪電気通信大学 デジタルゲーム学科 高見研究室/日本)
・『DOBOTONE』(Videogamo/アルゼンチン)
・『Fantastic Contraption』(Northway Games and Radial Games/カナダ)
センス・オブ・ワンダーナイトの会場入り口では、このイベントではおなじみとなったピコピコハンマー型の“鳴り物”を配布。センス・オブ・ワンダーを感じたときには振って音を鳴らすというスタイルでイベントを盛り上げた。
観客によって選ばれる「オーディエンス賞」は、その鳴り物の音の大きさで『Line Wobbler』(Robin Baumgarten/英国)と『Fantastic Contraption』(Northway Games and Radial Games/カナダ)の2つに絞られ、最終的に鳴り物による“決選投票”によって『Line Wobbler』が受賞した。
全受賞タイトルは以下の通り。『Line Wobbler』はオーディエンス賞を含めて3つのタイトルを受賞することとなった。
〇Best Experimental Game Award
・『DOBOTONE』(Videogamo/アルゼンチン)
〇Best Technological Game Award
・『Fantastic Contraption』(Northway Games and Radial Games/カナダ)
〇Best Game Design Award
・『Line Wobbler』(Robin Baumgarten/英国)
〇Best Arts Award
・『UnWorded』(Bento Studio/フランス)
〇Best Presentation Award
・『Line Wobbler』(Robin Baumgarten/英国)
〇Audience Award
・『Line Wobbler』(Robin Baumgarten/英国)
(文・写真/安蔵 靖志)