ゲーミングPCやPCパーツのメーカーとして知られるMSIのブースでは、バックパック型PC「VR One」を展示している。

 パソコンと組み合わせて使うVRゴーグルは、パソコンと接続するケーブルが邪魔になって自由に動きづらい。この問題を解決するためにパソコンを背負える形にして、そこにVRゴーグルを接続して自由に動きやすくしようというものだ。6月に行われたComputex Taipeiで展示していた“背負えるゲーミングPC”をブラッシュアップしたものだ(関連リンク http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/060200310/

7ホールにあるMSIのブース。ハイスペックなゲーム用ノートPCやPCパーツなどを展示している
7ホールにあるMSIのブース。ハイスペックなゲーム用ノートPCやPCパーツなどを展示している
背負えるゲーミングPC「VR One」
背負えるゲーミングPC「VR One」
丈夫そうな造りで、背負うためのハーネス部分もガッシリしている
丈夫そうな造りで、背負うためのハーネス部分もガッシリしている
背負ってみるとかなり軽く感じる。パソコンの発熱は身体にほとんど伝わってこない
背負ってみるとかなり軽く感じる。パソコンの発熱は身体にほとんど伝わってこない

 パソコン部分はノートPCのような薄型だ。背負うハーネス部分とパソコン部分の間には空間があり、パソコンの排熱を邪魔しないようになっている。展示中のものは重さは約3.6㎏だが、身体に密着させるように背負うので、実際にはかなり軽く感じられる。バッテリーは2個搭載でホットスワップに対応し、パソコンの動作中にひとつずつバッテリー交換ができる。予備バッテリーも販売予定で、バッテリーを交換しながら長時間プレーできる。

ノートPCのような薄型で、パソコン部分とハーネス部分の間には空間がある
ノートPCのような薄型で、パソコン部分とハーネス部分の間には空間がある
バッテリーは2個搭載し、動作中に片方ずつ交換できる。赤い部分にはファンが見える
バッテリーは2個搭載し、動作中に片方ずつ交換できる。赤い部分にはファンが見える
USB、HDMIなどの拡張端子が上側についている。ゲームに使わない時は普通のディスプレーに接続してデスクトップPCのように使える
USB、HDMIなどの拡張端子が上側についている。ゲームに使わない時は普通のディスプレーに接続してデスクトップPCのように使える

 CPUはCore i7、メモリーは16GB、ゲーミングPCで重要なグラフィックス機能はGeForce GTX 1070を搭載し、最新のVRゲームを十分楽しめるハイスペックな処理性能を持つ。スペックが高いので、ゲームに使わない時は机の横に掛けておき、デスクトップPCのように普通のディスプレーに接続して、グラフィックス用途や動画編集、エクセルなどのビジネス用途にも活用できる。11月頃に発売予定で、価格は30~40万円になりそうとのこと。

(文・写真/湯浅英夫=IT・家電ジャーナリスト)

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