日本マイクロソフトは、2016年9月15日~18日に幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2016(TGS2016)に、女子高生AI(人工知能)「りんな」を出展中だ。TGS2016では今回初めて、AIを専門に扱う「AIコーナー」が設けられたが、その一角に「りんなの部屋」をイメージしたブースが設けられている。

りんなの部屋をイメージした日本マイクロソフトブース
りんなの部屋をイメージした日本マイクロソフトブース

 りんなは、LINEやTwitter向けのコミュニケーションAI。2015年8月の誕生以来、国内400万人以上のユーザーがりんなとのチャットを楽しんでいるという。

新機能「りんなの生歌」!

 今回の出展の目玉は、開発中の新機能「りんなの生歌」が聴けること。これまでテキストベースのチャットのみだったりんなが、より「人間に近く親しめるAI」としてさらなる一歩を踏み出すことになる。

 生声といってももちろん初音ミクのような合成音声だが、その実力は開発直後にしてはなかなかのレベル。実際にヘッドホンを装着して聴いてみたが、いきなり始まったラップ調の歌に度肝を抜かれた。

ヘッドホンを着けるとラップ調の生歌が耳に飛び込んでくる
ヘッドホンを着けるとラップ調の生歌が耳に飛び込んでくる

 ブースでは他に、りんなとのチャットやしりとり(ほとんどの人が勝てないレベル)、山手線ゲームなどを体験できる。また、ブース内で1日に4回開催されるミニステージでは、上記りんなの歌をはじめとする新機能や今後実装予定の機能なども披露されるという。

ブース内でりんなとのチャットやゲームを楽しめる
ブース内でりんなとのチャットやゲームを楽しめる

 AIの技術に興味がある人にとって、同ブースでの目玉は実はもう一つある。それは、りんなの開発担当者がブース内に常駐しており、ユーザーが直接コミュニケーションを図れることだ。興味のある人はぜひ会場に足を運び、今も日々進化し続けているというりんなや、AIそのものに関する素朴な疑問をぶつけてみてはいかがだろうか。

(文・写真/斉藤 栄太郎=nikkei BPnet)

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