ソフトバンクが先手を打った

 両機種を比べる上で、価格も無視できない要素になっている。日本におけるSIMフリー版iPhone Xの税込価格は、64GB版が約12万円、256GB版は約14万円で、高性能なタブレットやモバイルPCに匹敵する水準だ。かつては大手キャリアの割引施策も豊富だったものの、最近では総務省の指導もあり、極端な割引を期待することは難しい。

 その中で先手を打ったのがソフトバンクだ。9月13日にはiPhone X/8を対象とした「半額サポート for iPhone」を発表。48回の割賦で新型iPhoneを購入すると、端末回収などを条件に25回目以降の残債が免除される。48回の割賦はauの購入施策「アップグレードプログラムEX」と同じだが、月月割も提供するなどauとの違いを強調した。

 今後もiPhone X/8の発売に向けて、端末販売や料金面で、大手キャリアの動きから目が離せない状況だ。

ソフトバンクの「半額サポート for iPhone」
[画像のクリックで拡大表示]

実は他社が先取りしていた?

 こうして登場したiPhone Xだが、詳しく中身を見ていくと「HDR対応」や「スローモーション撮影」、「ワイヤレス充電」など、他のメーカーがすでにスマホに搭載した機能も少なくない。

 その背景には、新型iPhoneの機能を先取りしようと各メーカーが繰り広げてきた激しい競争がある。そういう意味でiPhone Xは、今後のスマホトレンドを占う新たな「出発点」として捉えたほうがよさそうだ。

 例えばiPhone Xが採用した縦長画面は、サムスンやLGの採用をきっかけに、スマホ業界で採用事例が増加しつつある。メリットとして、表示できる情報量が増えるのはもちろんだが、縦向きで使うことが多いスマホではスクロールの回数が少なくて済む。

 ソニーモバイルのXperiaシリーズのように、映像コンテンツが多い「16:9」の比率にこだわる端末もある一方で、今後は縦長、あるいは横長に対応したアプリやコンテンツが徐々に充実することも期待できる。ただし、iPhone Xの凹型画面は全画面表示との相性が必ずしもよいとは思えず、慣れるまでは気になるかもしれない。

横向きで全画面表示した場合、画面端に凹部分が残ってしまうのは慣れを要するかもしれない
[画像のクリックで拡大表示]