性能が一定以上のパソコンが必要

 Windows MRを使うには、ある程度スペックの高い対応PCが必要になる。自分のパソコンが対応しているかどうかは、スタートメニューから起動できる「Mixed Realityポータル」で確認できる。8GB以上のメモリー、10GB以上のHDDの空き容量が必要なほか、CPUやグラフィックス性能も一定以上のものが要求される。

スタートメニューから起動できるMixed Realityポータルで、そのパソコンがWindows MRに対応するかどうかチェックできる
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このパソコンは、グラフィックス機能の性能がWindows MRの要件を満たしていないため実行できない
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 現在公開されているPCの要件を見ると、HTC VIVEなどのVR用ヘッドマウントディスプレーの動作要件ほど高くないが、この機能が目当てなら最新PCへの買い替えや、デスクトップ型パソコンならグラフィックスカードの追加などが必要になるだろう。年末商戦では、Windows MR対応パソコンと対応ヘッドセットが店頭に並ぶことになりそうだ。

 肝心のコンテンツは、Windowsストアで提供される2万以上のアプリが対応し、ゲーム、映画などの動画のほか、仕事を効率化できるアプリや、Skypeなどのコミュニケーションアプリ、教育用アプリなどが利用できるという。また、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」がWindows MRに対応し、対応ゲームを配信する。

 しかしコンテンツで重要なのは数ではなく、日本人好みのコンテンツがどれだけ登場するか、日本語でどんなコンテンツが楽しめるかだ。今後の情報に注目したい。

その他の変更点は?

 その他の目につく変更点を見ていこう。Windowsの設定項目はアップデートのたびに「設定」に集約されてきている。今回のアップデートで、「設定」の項目に「コルタナ」と「電話」が加わった。「コルタナ」はタスクバーの検索ボックスから起動できる音声入力対応のアシスタント機能のことだが、その設定がここでできるようになった。

「設定」の項目に「コルタナ」と「電話」が加わった
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コルタナの設定ができる
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 Webブラウザー「エッジ」の機能もじわじわと増えている。手書き機能「Windows Ink」を使い、PDFファイルに手書き入力できるようになった。例えば、Webメールで届いたPDFファイルを開いて、手書きで入力して返送するといったことができる。

PDFファイルに手書き入力できるようになった
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以前からアナウンスされていた「People」アプリがタスクバーから呼び出せるようになった。よく連絡をとる人を表示させて、素早くアクセスできる
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 Windows 10 Fall Creators Updateは、9月初頭の段階ではまたデスクトップ右下のバージョン表記(ウォーターマーク)が取れておらず、製品段階には至っていない。しかしアップデートはすでにバグフィックスがほとんどになっていて、ほぼこの形で10月17日より配信されると思われる。配信方法はCreators Updateのときと同じく、段階的に数カ月かけて全ユーザーに行き渡るように配信されるようだ。

(文/湯浅英夫=IT・家電ライター)

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