Windowsも「複合現実」へ

 アップデートの目玉は「Windows Mixed Reality」(Windows複合現実、以下Windows MR)への対応だ。

 ここで言うMixed Reality(MR)とは、VR(仮想現実、Virtual Reality)とAR(拡張現実、Augmented Reality)を合わせたもの。具体的には、ゴーグル型の対応ヘッドセットを装着して、VRコンテンツのような没入感のある対応コンテンツを楽しめる機能だ。

 現在、HTC VIVEなどのVRを楽しむためのヘッドセットが発売されているが高価で、対応PCも高いスペックのものが求められるため、なかなか手を出しにくい状況だ。Windows MRでは、それに近いことがWindowsパソコンと対応ヘッドセットで比較的安価かつ手軽に楽しめるというのが売りだ。

エイサー、デル、HP、レノボ、ASUSなどが発表している、Windows MR対応ヘッドセット
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 マイクロソフトはHoloLens(ホロレンズ)というMRヘッドセットを法人向けに展開しており、Windows MRはその技術を応用している。しかしホロレンズとは、さまざまな違いがある。

 ホロレンズは単体で動作するデバイスで、素通しで現実の風景が見えるレンズの上にホログラムを投影して重ねて表示する。一方、Windows MR対応ヘッドセットはPCに接続して使うデバイスで、単体では動作しない。また外の風景は見えず、ヘッドセット内のディスプレーにグラフィックスを表示する。そのため使用感は、VR用ヘッドセットとほぼ同じだ。

 Windows MR対応ヘッドセットとコントローラーは、エイサー、デル、HP、レノボ、ASUSなどから、Fall Creators Updateが提供開始となる10月17日以降に発売される予定だ。マイクロソフトではヘッドセットの価格を299ドルからとしている。日本での実売価格は、コントローラーとセットのもので5万〜6万円程度になりそうだ。

デルのWindows MR対応ヘッドセット「Dell Visor」。米マイクロソフトのブログによると、米国で本体のみで349.99ドル、コントローラー付きのセットが449.99ドルとなっている
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エイサーのWindows MR対応ヘッドセット(開発者向け)。4万円(税込み)で8月に発売されたが、すぐに売り切れた
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