「Suica対応」でAndroidから移行へ

 iPhone 7/7 Plus、Apple Watch Series 2の日本向けモデルは、FeliCa Type-Fの NFC非接触技術に対応した。これによりSuica、iDまたはQUICPayが使えるすべての端末、アプリケーション、ウェブサイトでアップルの決済システム「Apple Pay」が利用可能になった。これまでおサイフケータイに対応したフィーチャーフォンやAndroidスマートフォンを使わざるを得なかった人も、iPhone1台持ちに完全に移行する準備が整ったといえるだろう。

 筆者としてはiPhone 7/7 Plusだけでなく、Apple Watch Series 2でSuicaを利用できる点が非常に魅力的だ。ガジェットオタクとしてはAndroidスマートフォンとの2台持ちをやめる気はさらさらないが、もしiPhone 7/7 Plusを購入するのであればSuicaはAndroidスマートフォンから移行することになるだろう。

iPhone 7/7 Plus、Apple Watch Series 2の日本向けモデルがFeliCa Type-F NFC非接触技術に対応。iPhone 5以降の機種にSuicaを登録したのちWatchアプリケーションで追加すれば、Apple Watch Series 2でもSuicaを利用できる
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 iPhone 7/7 Plusのプレゼンテーションではパフォーマンスの話題は最後に回された。現代のスマートフォンにとってパフォーマンスがそれほど重要な要素となっていない証だろう。

 それでもアップルは、iPhone 7/7 Plusに搭載されている「A10 Fusion」チップを「スマートフォンに使われている中で最もパワフルなチップ」とうたっている。アップルによれば、CPU性能はiPhone 6s/6s Plusより40%高速、iPhone 6/6 Plusの2倍高速で、GPU性能はiPhone 6s/6s Plusより50%高速、iPhone 6/6 Plusの3倍高速とのことだ。

 A10 Fusionチップは2つの高性能コアと、高性能コアの1/5の電力で動作可能な2つの高効率コアで構成されており、高い処理性能と同時に長いバッテリー駆動時間を実現しているのが特徴。しかし新旧iPhoneのバッテリー駆動時間を比較してみると、インターネット利用、ビデオ再生ではiPhone 7/7 Plusが1〜2時間長いものの、連続通話時間やオーディオ再生などでは逆にiPhone 6s/6s Plusのほうが長い結果となっている。処理性能はともかく、バッテリー駆動時間については過度な期待はしないほうがよさそうだ。

新旧iPhoneのバッテリー駆動時間比較
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7と7 Plusどちらを買う?

 これまでiPhone 7/7 Plusの細かなスペックについて解説してきたが、今回最大のトピックはやはりFeliCaに対応したApple Payが日本でサービスインしたことだろう。

 たとえiPhone 6s/6s Plusを購入したばかりだろうが、SuicaをiPhoneで使いたいのならiPhone 7/7 Plusを買うしかない。逆に言えばApple Payにそれほど必要性を感じないのであれば、従来のiPhoneでも当面は満足できるし、Androidスマートフォンで魅力的な端末が見つかるかもしれない。

 iPhone 7とiPhone 7 Plusのどちらを買うべきかについては、サイズとバッテリー駆動時間、そしてカメラ性能を秤にかけて決めることになる。光学2倍、デジタル10倍ズームが必須ならiPhone 7 Plusを選ぶべきだし、4.7インチの手に収まるサイズ感を重視するならiPhone 7を選ぶべきだろう。

 筆者はiPhone 6 Plus、iPhone 6s Plusを持っているが、アクセサリーやケースの多くが4.7インチのiPhone 6/6sでしか発売されなかったことが多かった。それを考えると、iPhone 7を購入するほうがよいかもしれない。

 だが、筆者の個人的な結論をお伝えすると、iPhone 7 Plusを購入する予定だ。職業上の研究心から、7 Plusの光学2倍、デジタル10倍ズームと、被写界深度エフェクト機能をじっくり試したいというのが理由である。本当に個人的すぎる理由だが、読者のお役に立てれば幸いだ。

(文/ジャイアン鈴木)