今度のiPhoneは、故障の心配から解放される?

 発表会ではあっさりと紹介されていたが、ホームボタンが物理ボタンから感圧式に変更されたのは大きな改善点だ。圧力を感知して、Taptic Engineによる振動で触覚的な反応を返すので、使い勝手自体は物理ボタンと遜色ないはず。物理ボタン最大のメリットは手探りで押せることにあるが、擬似的とは言え触覚的な反応を得られるのであればデメリットはない。

 最大の恩恵はホームボタンが故障する心配から解放されることだろう。これまでのiPhoneに搭載されていたホームボタンはもっとも酷使され、故障の原因になりがちだった。アップルがホームボタンを感圧式に変更したのは、iPhoneの故障率を下げることが最大の目的だろう。

振動で触覚的な反応を返すTaptic Engineはホームボタンの至近距離に配置されている。一般的なバイブレーターとは一線を画した「押した感触」を得られるはずだ
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30分水没しても大丈夫、なはず

 ついにというか、ようやくというべきか、iPhone 7/7 Plusは防水防塵性能を備えるに至った。そのグレードはIP67だ。

 アップルのニュースリリースには「液体がこぼれたり、水しぶきを浴びたとき、そしてほこりからこれまで以上にiPhoneを守ることができます」とのみ記載されているが、IP67は「粉塵が中に入らず、一時的(30分)に一定水深(1メートル)の条件に水没しても内部に浸水しない」とIEC(国際電気標準会議)により定義されている。

 現時点では、具体的にどの程度の防水防塵性能を備えているかは明確ではないが、少なくとも風呂のなかなどで長時間使用したぐらいで壊れてしまったり、水没マーク(液体侵入インジケーター)が反応することはないと思いたい。ただし、熱水や海水などに耐える性能は保証されていないので注意してほしい。

IP67の防水防塵性能を実現するため、内部はゴムパッキンなどで保護されている。ホームボタンを感圧式に変更し、イヤホンジャックを廃止したことも防水防塵性能に貢献しているはずだ
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大幅強化されたカメラ

 カメラ機能はiPhone 7/7 Plusで大きく強化が図られたポイントだ。リア(背面)カメラは1200万画素と解像度は据え置かれているものの、5枚構成から6枚構成のレンズに変更され、F値は2.2から1.8へと向上。より暗所撮影に強く、また背景ボケが出やすいカメラへと進化している。

 フラッシュも「True Toneフラッシュ」から「クアッドLED True Toneフラッシュ」に変更されており、4つのLEDによって50%明るく、よりきめ細やかに周囲の色温度に合わせて発光される。

 そのうえでiPhone 7には光学式手ブレ補正機構が搭載され、iPhone 7 Plusは同じく光学式手ブレ補正機構を搭載した広角カメラと望遠カメラのデュアルカメラ構成となっている。これによりiPhone 7 Plusは、2倍の光学ズーム撮影と、写真なら最大10倍、ビデオなら最大6倍のデジタルズーム撮影が可能となった。

 デュアルカメラはズーム撮影のほかに、後日アップデートで適用される「被写界深度エフェクト」機能にも利用される。これはふたつのカメラにより被写体と背景を判別し、背景にボケ効果を与える機能で、デジタル一眼カメラのように大きなイメージセンサーと明るいレンズを組み合わせたときと同じようなボケ効果を得られる。

 一方フロントカメラは、500万画素から700万画素に解像度が向上しているが、F値は2.2に据え置かれた。電子式の自動手ぶれ補正機能が搭載されているが、光学式手ぶれ補正機能ほどの効果は期待できないだろう。

広角カメラと望遠カメラのデュアルカメラ構成を採用しているのはiPhone 7 Plusのみ
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