アクセサリー込みで最安クラスの5千円がお得

 TAC-15Sがお得なのは低価格ながら、最初からアクセサリーがそろっているところだ。自転車で、あるいは屋外スポーツで撮影したいと思ったときに、新たにアクセサリーを買いそろえる必要がない。

 実際に試してみたが、自撮り棒を使うと手の届かない高い場所や低い位置など、カメラの位置を自由に設定して撮影できるのが便利だ。スマートフォンで自撮り棒を使うのはもはや一般的だが、アクションカムと組み合わせることで、より面白い写真や映像を撮影できた。

自撮り棒は格納時は19.5cmだが最大で70cmまで伸ばせる
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 防水ケースやパイプマウントやヘルメットマウントも、5千円のカメラの付属品だからといって作りや構造が弱いというわけではない。防水ケースを付けたカメラを噴水などに水没させてみたが、防水ケースの中に浸水することなくしっかりと保護されていた。パイプマウントで自転車に取り付けたり、ヘルメットマウントでヘルメットに取り付けたりして自転車で10kmほど走ってみたが、振動や衝撃でズレたり外れたりすることはなかった。マウント部分の固定はネジを手で回して脱着できるため、工具が不要なのも扱いやすい。

自転車にパイプマウントを装着した場合。路面の悪い場所を10kmほど走ってもズレたり外れたりすることはなかった
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カメラとしての機能は最低限

 アクセサリーは問題ないが、やはり実売価格約5000円のアクションカムの性能や機能は“それなり”。5万円クラスの製品と比べると、2~3世代前の仕様で、機能面ではかなり劣る。というのも、本製品の機能は、最大フルHD、毎秒30フレームの動画撮影と最大4032×3024ドットの写真撮影のみ。Wi-FiやBluetoothでスマートフォンと連携して、リモートでシャッターを切ったり、データを転送したりといったことはできない。

 特に、せっかく自撮り棒があるのに、リモートシャッターが使えないのは残念。自撮り棒を使うときは、最初に手元で録画ボタンを押してから被写体に向けるか、静止画のタイマー撮影を活用するしかない。画質補正は、露出の増減調整のみで、ダイナミックレンジの拡張や逆光補正、防風設定といった画質や音質を向上する機能は付いていない。

動画の撮影設定。設定できるのは動画の録画モードと露出補正、日付スタンプの有無、ループ録画(指定した分数でファイルを分割する録画)のみだ
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写真の撮影設定。こちらも画解像度と画質モード、タイマー撮影の秒数、露出補正、日付スタンプのみ設定できる
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