どの格安SIMが速かった?

 総合的に見て、一番速かったのはどの格安SIMなのだろう。今回も前回に続き、YouTube再生時の平均速度をもとにランキングを出した。

総合順位ランキング・ベスト3
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総合順位ランキング・8社の下り平均速度グラフ
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 8社全体の下り平均速度は、YouTube再生時が4.07Mbps、速度測定アプリでは5.22Mbpsだった。前回7月はYouTube再生時が4.16Mbps、速度測定アプリが6.57Mbpsだったので、速度測定アプリの平均値が前回よりも若干低い。

 YouTube再生時の下り平均速度は、6.39MbpsのLINEモバイルが最も速かった。前回のLINEモバイルは3位だったが、今回は前々回(2017年5月)以来のトップに返り咲く結果となった。LINEモバイルは地点や時間帯にかかわらずYouTubeの読み込みがスムーズで、実用上の問題は見られない。

 2位のOCN モバイル ONE(YouTube再生時の平均速度5.94Mbps)や3位のmineo(Dプラン)(同5.66Mbps)も同様で、混雑する12時台や18時台でも安定して動画を読み込めた。

 また、5位の3.44Mbpsだった楽天モバイルは、YouTube再生時の速度が前回平均の1.61Mbpsから倍以上に向上している。速度測定アプリとの差が大きな格安SIMだが、今後の改善にも期待したい。

YouTube再生時の下り平均速度・時間帯別推移
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 時間帯別にYouTube下り平均速度をチェックしてみると、LINEモバイル、OCN モバイル ONE、mineo(Dプラン)の上位3つは時間帯によらず安定した通信速度をキープしていることが分かる。他の5つは9時台こそ良好だが、12時台と18時台の落ち込みが激しい。

 今回トップに返り咲いたLINEモバイルの担当者からは、「設備の増強には継続して取り組んでおり、今後も価格と品質のバランスを取りつつサービスを提供していく」とのコメントを得た。

 YouTube再生時の通信速度が向上した楽天モバイルも「帯域の増強は従来通り継続して行っており、今回の結果は測定時のネットワーク状況などによる影響が想定される」とする。

 また、YouTubeだけでなく速度測定アプリの速度も前回から大きく落ち込んだFREETEL SIMだが「通信速度の低下は把握しており、今後提供する通信品質について検討を進めている」とのことだった。

 日経トレンディネットでは、今後も定期的に通信速度をチェックし、格安SIMサービスの実態を明らかにしていきたい。

(文/松村武宏)