17年6月に発売されたドン・キホーテの4Kテレビ。50型で5万4800円という激安価格と、東芝製のシステム回路を使ったことが大きな話題となった(8月下旬の1400台の追加導入をもって生産終了)
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 「ドン・キホーテ4Kテレビ」「フナイ4K」。2017年上半期は、国内格安ブランドによる「格安4Kテレビ」が注目を集めたシーズンになった。

 例えばドン・キホーテの4Kテレビは、4Kに対応しながらも「50インチで5万円台」という激安価格。1週間で初回生産分3000台が完売になるなど、大きな話題になったのも納得がいく。

 しかし、格安4Kテレビが4Kパネルを搭載しているからといって、ソニー、パナソニック、東芝、シャープといった日本の大手メーカー製の4Kテレビと同等の画質かというと、そうではない。

 AV評論家である筆者は、ドン・キホーテやフナイの格安4Kテレビの実機をレビューしたことがあるが、格安4Kテレビと、日本大手メーカー製の20万円以上の4Kテレビと比較すると、映像の精細感、画面のコントラストや色合いなど、画質の差が目に見えて現れた。

 解像度は同じ4Kのテレビなのに、なぜ大きな画質の違いがあるのだろうか。

「格安4Kテレビ」を調達できた理由

 まず、液晶テレビはさまざまなパーツで構成されている。

 主要なものをピックアップすると、まずは「液晶パネル」「駆動基板」「バックライト」。そして「システム回路」「高画質エンジン」「チューナー」をはじめとした回路基板。このうち狭義に「4K」が指すのは液晶パネルのみだが、パネルメーカーから出荷される「パネルモジュール」では、液晶パネルからバックライトまでがセットで提供される。

 液晶パネル以外のパーツも画質に大きく影響するため、大手メーカーの高画質モデルは高性能な部品を組み合わせ、高画質化を図っている。ただし、コストを抑えるなら、パネルメーカーのモジュールをそのまま購入すればパネル側の部品はそろう。

 ドン・キホーテやフナイが格安4Kテレビを投入できたのは、4Kパネル周りの部品を一括で調達できたからだとみられる。