1000万ユーザー獲得に必要なのは?

 今後、さまざまな追い風を受けてユーザー数を一層拡大させていけば、今年中は難しいかもしれないが、そう遠くないうちにMVNOのユーザー数が1000万に達する可能性もあるという。

 MMD研究所の調査によると、ユーザーがMVNOのサービスを検討し、実際に契約するまで至るまでには「情報収集開始」「情報収集」「サービス検討中」そして「購入直前」という4つの検討レベルがあるとのこと。そしてそれぞれのレベルにおいて、ユーザーが注目するポイントには違いがあるのだそうだ。

 例えば情報収集を始める前には、大手キャリアと比べたサポート体制を気にする傾向が見られる。情報収集の段階ではブログや価格比較サイトなどでの評判を重視するようになってくるとのこと。契約を拡大する上では、それぞれのレベルで注目するポイントに対してMVNO側がサポートしていく必要があるようだ。

ユーザーが購入を検討する際は、その検討レベルに応じた特徴が調査に現れてきている
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 だがMVNOの側から出た課題は、そうしたユーザーの不安払しょくや情報提供だけではない。なかでも複数のMVNOから挙がっていたのが、日本で最も人気の高いスマホであるiPhoneの取り扱いである。

 すでにMVNOとしては「UQ mobile」ブランドのUQコミュニケーションズが旧機種のiPhone 5sの取り扱いを開始した。だが同社は大手キャリアの一角を占めるKDDIのグループ会社であり、すでにアップルと取引のあるKDDIという後ろ盾があったからこそ実現できたといえる。規模が小さい多くのMVNOはアップルと交渉のテーブルにつくことさえ難しく、iPhoneを取り扱うのは非常に困難だ。

 現状でもアップルストアでSIMフリーのiPhoneを購入するとMVNOのSIMを挿入して利用することはできるが、SIMを挿入した経験のない人にはややハードルが高い。もし、MVNOがiPhoneを直接販売できるようになり、iPhoneとSIMのセット販売が実現できれば、市場の潮目が大きく変わることは確かだろう。