アプリのダウンロードが不要なので手軽

 ブラウザーゲームが注目を集める背景にあるのは、2014年に策定されたウェブ用言語「HTML5」の進化だ。従来のブラウザーゲームではFlashが使われる事が多かったが、Flashはスマホで扱うには処理が重かった。これに対し、HTML5は動画や音声、3Dグラフィックといったリッチなコンテンツが扱いやすくなっている。しかも、ブラウザー上で動くため、1つのゲームをパソコン、スマホ、タブレット、テレビなど、さまざまなデバイスでプレーできる環境が実現しやすい。それでいて、「HTML5ベースのゲームは、ネイティブアプリと同様の操作感を提供できる」(ヤフーのパーソナルサービスカンパニー 事業戦略本部 ゲームプラス事業部の須藤岳部長)という。

HTML5ベースのゲームはブラウザー上で動くので、1つのゲームをPC、スマホ、タブレット、TVとあらゆるデバイスでプレーできるようになる
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 現在スマホ向けゲームで一般的なネイティブアプリと違い、アプリのダウンロードが不要なのも利点だ。最近のゲームは、基本プレーが無料で、アイテムなどの課金で収益を得る構造となっているため、できるだけ多くの人にゲームを広める必要がある。アプリのダウンロードの手間がなく、スマホの保存容量も圧迫しないブラウザーゲームは、ライトユーザーにも手軽に遊んでもらいやすい。

 さらに、ブラウザーゲームは、SNSとの親和性が高いという利点もある。ゲームを面白いと思ったユーザーがURLをSNSに貼りつけてTwitterなどで拡散、それを見た別のユーザーが興味を持てば、URLをタップするだけでゲームがすぐにプレーできる。

ネイティブアプリはスマホにダウンロードするためストレージ容量が必要だが、HTML5ではブラウザーが一時的にキャッシュとして使用する以外、スマホ内にデータを残さない
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HTML5で3Dグラフィック・エンジンを動かすデモ。ポリゴン数の多い細かい曲面のあるキャラクターでもスムーズに動き、光源や影などもリアルに表現されていた
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