この秋、ティム・クックはどんなiPhoneを見せてくれるのだろうか

 2016年10月13日、京都の伏見稲荷である人物の撮影をすることになった。依頼主はアップルで、撮影対象はCEOのティム・クック氏である。Apple Payの日本導入に合わせて来日した彼を、iPhone 7 Plusで撮影するという仕事であった。

 早朝、鳥居の前で待っていると、スラリとした長身の彼が現れた。「やあ、キミのことはよく知っているよ」とクック氏。挨拶を交わしてガッシリと握手をしたあと、小一時間ほど赤い鳥居の山を一緒に歩いた。ガイドとともに参拝をするクック氏を、ときおりポートレートモード(当時はまだベータ版だった)で背景をぼかしながら、iPhone 7 Plusのシャッターを切った。クック氏は、伏見稲荷で多くの観光客がiPhoneを使っているのを見て目を細めていた。

京都伏見稲荷を訪れたティム・クックCEO。iPhone 7 Plusのポートレートモードで撮影
[画像のクリックで拡大表示]

 例年通りであれば、あとふた月ほどで新型iPhoneの発表である。いろいろなウワサがネット上を飛び交っているが、果たしてどんなモデルになるか楽しみだ。個人的には、現在のものでも十分だと感じているが、しいて挙げるとすればカメラまわりの操作性向上を望みたい。純正カメラアプリでも、RAW撮影をマニュアルセッティングで可能になれば表現力が高まるし、暗所性能もより高めてほしい。シャッターを切った直前にさかのぼってシャッターチャンスが記録できるパスト撮影もサポートすれば、ビギナーはうれしいだろう。容量も、さらに大容量の512GBモデルが欲しいと思っている。

 妄想すればキリがないが、今から秋が待ち遠しい。写真の世界をさらに盛り上げてくれるに違いないからだ。

三井公一(サスラウ) Koichi Mitsui
氏名 iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。著書にはiPhoneで撮影した写真集「iPhonegrapher―写真を撮り、歩き続けるための80の言葉(雷鳥社)」、「iPhone フォトグラフィックメソッド(翔泳社)」がある。公式サイトは http://www.sasurau.com/、 ブログは http://sasurau.squarespace.com/、 ツイッターは @sasurau