CPUに加えてストレージ速度がアップ

 処理性能については、Galaxy S8ではCPUやGPUに加えて、内蔵ストレージの高速化でアプリの動作がより快適になった。

 まずCPUとGPUだが、クアルコム製の最新プロセッサー「Snapdragon 835(2.35GHz×4+1.9GHz×4)」を搭載。メモリーは4GBだ。現在のスマホとしてはトップクラスの性能で、省電力とのバランスもとれている。ベンチマークでは、前モデルのGalaxy S7 edgeなどが採用するSnapdargon 820と比べると、約1.2〜1.3倍ほど処理性能が向上している。

 実際に触っていても、バッテリーの持ちがよく、普段の操作ではほとんど熱さを感じなかった。やや温かいと感じるのは、ゲームプレー時に最大のパフォーマンスで動かすときぐらいだ。

Antutuのベンチマークスコア。Snapdragon 835搭載モデルでは平均的な値だ。以前のSnapdragon 820搭載モデルだと12万~13万なので、性能は上がっている
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 もう1つ注目すべきなのが、内蔵ストレージの高速化だ。今夏のSnapdragon 835採用モデルはXperia XZ PremiumやAQUOS Rなどを含めて、高速インターフェースのUHF2.1または2.0規格のストレージを採用。従来のスマホと比べてデータの読み込みが約2〜3倍ほど高速化されている。

 結果、多くのデータを読み込むゲームアプリや、多くのファイルを扱う画像やストレージ管理系アプリの動作、スマホ自体の再起動などの動作も高速に感じられた。

PC MARKのStorageテスト結果。従来スマホだとシーケンシャルリードが200MB/s前後、ランダムリードが8MB/s前後が多いのだが、Galaxy S8は2~3倍の速度になっている
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 高速化の効果はアプリによって異なる。「ポケモンGO」のような軽いゲームアプリだとあまり違いは出ない。だが、データ容量の多い「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」だと最短の起動時間がGalaxy S8で約8秒と、Xperia XZの約12秒よりも高速だった。

 ゲームアプリについては、専用のランチャーや設定も充実している。ゲーム中はプロセッサーを最大性能で動かす設定のほか、ゲーム中の通知オフやゲーム録画など、ゲーム好きなら欲しい機能が用意されている。また、Galaxy S8の全画面表示に非対応のアプリを、強制的に全画面表示にするマニアックな設定も用意されている。

ゲームはランチャーアプリでCPU性能の設定や、ソフトキー部分から動作設定を変更できる
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見つめるだけで認証解除

 セキュリティー機能は目の虹彩を使った認証と顔認証、指紋認証を利用できる。

 おすすめは虹彩認証だ。というのも、Galaxy S8では指紋認証センサーが背面の上のほうに配置されて押しにくい。また、隣のカメラと指紋認証センサーの触感がよく似ているので押し間違えやすい。

指紋認証センサーは本体上部のカメラ横に配置。片手持ちで解除するには指の届きにくい位置にある
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 虹彩認証はスマホ上部の赤いLEDを正面から見つめると一瞬でロック解除できる。暗闇の中でも問題なく解除できた。認証方法としてはパソコンのSurface Pro 4などとほぼ同じで、慣れた人なら自然にロック解除して使い始められる。設定で画面を点灯した直後から認証を始めるようにしておくと便利だろう。

 ただ、眼鏡やコンタクトレンズをつけていると精度が落ちる場合がある。この場合は顔認証を試してみて、それでもだめなら指紋認証を使うこととなる。

虹彩認証を登録すると、画面上部の赤いLEDあたりを見るだけでロック解除できる
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カメラ性能は……

 カメラ機能はメインが1220万画素、インカメラが800万画素だ。今回、インカメラにもオートフォーカスが搭載された。

 もともとGalaxy S7 edgeの時点で、位相差センサーによる高速オートフォーカスや高感度撮影がかなり進化していたが、今回のGalaxy S8もそれを引き継いでいる。そのうえで、インカメラの美顔モードや、人気アプリ「snow」風の顔認識スタンプなども搭載した。

基本的な撮影メニューに加えて、右側に顔認識スタンプや美顔モードの設定アイコンがある
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 iPhoneなど他機種と比べた場合でも、Galaxy S8のオートフォーカスや高感度性能はトップクラスだ。デュアルレンズによる背景ぼかしやモノクロ撮影、超スローモーションといった、他機種で特徴的なカメラ機能はないが、ほとんどの人はこのカメラで十分以上の満足を得られるだろう。

室内撮影だが、ホワイトバランスも露出も良好。ラベルの質感を表現できるほどの解像感もある
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暗い夜のシーンでも、高感度ノイズがほとんど気にならない
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