ホームボタンはどこに?

 本体前面のほとんどが画面になったことで、物理ホームボタンは消えてしまった。だが、ディスプレーの下部中央に感圧センサーが搭載されている。画面が消灯した状態でも、ホームキー搭載のスマホと同じように画面下部中央を指で押すと画面が点灯する。

 ソフトキーも、Android標準の常時表示に加えて、本体のアップデートで自動的に隠す機能が搭載された。Androidの操作性はほぼそのままに、画面下のホームキーやソフトキーが占有していたスペースもアプリ表示に利用できる。ちなみに、ソフトキーを隠したままでも、ホームキーは感圧センサーにより操作できる。

従来のスマホのホームキーの位置には、感圧センサーを搭載。スリープ時でも、指を押し込むと画面が点灯する
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発売直後のアップデートを実施すると、ホームキー、戻る、タスク切り替えキーは従来のAndroidスマホと同じ常時表示と、必要なときだけ下からスライド操作で引き出すスタイルを選べる。切り替えはソフトキー左端の小さい点だ。戻るキーとタスクキーの左右入れ替えで、Android標準の配置も可能になった
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 本体のほぼ全体が画面で覆われたGalaxy S8を見ると、iPhoneなどの端末デザインと比べて違和感があるかもしれない。だが使ってみると、多くの情報を一度に表示できる大画面は、普段の利用でもかなり快適だ。昔のケータイの小さい画面からスマホの大画面へ移行したときと同じように、画面の小さなスマホには戻れなくなってしまう。

日経トレンディネットの画面を表示。左からiPhone 6s、Galaxy S8、Xperia XZだ。縦長かつソフトキーを隠せるぶん、一度に確認できる情報量が多い
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ネット動画を見ながら、SNSを操作したいといった際にも最適。ただし、標準搭載のテレビ(フルセグ対応)やniconicoなど、現時点ではAndroid 7.0のマルチウインドーに非対応のアプリもある
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「ディスプレー解像度」には注意

 ディスプレーの解像度だが、スペック上はクアッドHD+(2960×1440ドット)となっている。ただ、標準設定ではフルHD+(2220×1080ドット)で動作するようになっている。ディスプレーの省電力化と、一般的なアプリ利用では標準設定で十分だから、という判断なのだろう。

 サムスンの有機EL「Super AMOLED」は以前から、ペンタイル配列という画面を構成する赤青緑の画素のうち実解像度に対して赤と青の画素が少ない方式を採用している。Galaxy S8のクアッドHD+(2960×1440ドット)表示も、ペンタイル配列をサブピクセルレンダリング技術で補完して表示している。実解像度でいえば、フルHD+(2220×1080ドット)相当といったほうが近い。

 なお、ペンタイル配列やサブピクセルレンダリングは、近年の高解像度ディスプレーだと肉眼では画質の違いがわからないことから採用している製品が多い。夏モデルだとXperia XZ Premiumの4Kディスプレーにも採用されている。また、フルHDを超える高解像度ディスプレーを搭載するスマホも、省電力化や肉眼ではフルHDとの違いがわかりづらいことから、フルHD表示の設定を用意したり、標準設定にしているスマホが多い。

 これはGalaxy S8も同様で、通常の利用ではフルHD+のままで十分高画質だ。クアッドHD+にしても5.8インチの画面では画質の違いがわからないので気にすることはないだろう。

ディスプレー解像度の設定。標準ではフルHD+(2220×1080ドット)だ。クアッドHD+(2960×1440ドット)にしてもそこまで画質の向上や快適さは得られないので、そのままにしておくのがおすすめ
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Galaxy S8に100×100ドットの範囲に赤青緑白黒それぞれ10×10の四角を敷き詰めた画像を表示。拡大撮影すると、一般のディスプレーの赤青緑が同じ数配列されておらず、緑の画素はクアッドHD+(2960×1440ドット)ぶんあるが、赤と青の画素は半分ということが分かる
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