1階と2階を結ぶ階段に設置した場合に高い効果が得られた!

 大きく改善されたのは、階段に中継機を設置した場合だ。父親部屋の数値が80台になり、2階のほぼ全域で80台となった。

階段に中継機を設置。大幅に改善され、父親部屋を含めほぼ全域が80台となった
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 階段付近にはコンセントがないので、2階の洗面所のコンセントから電源タップを延長し、階段の途中にぶら下げてみた。より低い場所に設置すると中継機の受信状態はよくなるが、2階の部屋への送信状態は悪くなる。高い位置に設置すれば、その逆になる。そこで、今回は中間となる1階の天井(=2階の床)の高さに合わせて設置した。

今回は仮設として2階の洗面所から電源タップをぶら下げて中継機を設置した。1階の天井(=2階の床)くらいの高さが送受信のバランスがよいと思われる
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 息子部屋と洗面所と階段の3カ所に中継機を設置し、Wi-Fiの伝送速度を息子部屋と父親部屋の2カ所で計測したのが以下のグラフだ。

中継機は息子部屋、洗面所、階段の3カ所に設置し、息子部屋と父親部屋でWi-Fiの速度を計測した。息子部屋はやや遅くなったが、父親部屋は大幅にWi-Fi環境が改善された。特に、階段に設置した際は100Mbps超えとなった
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 息子部屋は、中継機なしの状態に対してやや遅くなった。父親部屋は階段、洗面所、息子部屋の順で大幅に改善され、階段に中継機を設置すれば100Mbps超えを実現できることが分かった。やはり、Wi-Fi中継機は適切な場所に設置することが大切なのだと実感した。

 息子部屋が遅くなったのは、実は想定の範囲内だった。Wi-Fiルーターと直接通信するほうがアンテナ数が多く、高速な通信ができるからだ。中継機を設置することで電波自体は強くなったが、中継機の速度がWi-Fiルーターより遅いため、このような結果となったのだ。もっとも、数字はやや悪くなったとはいえ、実用的には我慢できる速度といえる。

 中継器を導入したあとの結果はほぼ満足といえるが、我が家では階段に中継機を常設するのは悩ましい。今回は、廊下を横切って洗面所から電源ケーブルを伸ばし、手すりから無理やりぶら下げて設置したが、このままでは見た目がイマイチだ。長い電源ケーブルを洗面所や廊下に引き回し、階段の途中にコンセントを追加するのも容易ではない。

 そこで、新たな手を思いついた。2階にもWi-Fiルーターを設置してしまうという方法だ。詳しくは次回で解説する。

(文/奥川浩彦)