[画像のクリックで拡大表示]

 一般のスマホユーザーにも広がりつつある「格安SIM」。サービスを提供する通信会社はすでに700社近く登場しているが、なかでも独特の存在感を放っているのがプラスワン・マーケティングだ。

 同社は「フリーテル」ブランドのもとで、段階制の月額料金が特徴的な格安SIMサービス「FREETEL SIM」を展開する他に、「SAMURAI KIWAMI 2」や「RAIJIN」といった独自開発のSIMフリースマホを販売する。格安SIMとSIMフリースマホを組み合わせた「格安スマホ」を取り扱う通信会社は多いが、自ら開発した端末をメインに据えているのはフリーテル独自の戦略だ。

 そのフリーテルが売りにするのが、FREETEL SIM、SIMフリースマホ、通話定額オプション(各通話最初の10分間が無料)を組み合わせたセットプラン「スマートコミコミ+」。1年(画面割れなどの破損がある場合は1年半)経てば残金を払わず新機種に乗り換えられる「とりかえ~る」というサービスを利用できるのが大きな特徴だ。

 しかも、スマホ端末はフリーテル製の機種だけでなく、ファーウェイの「P10」「P10 lite」やASUS(エイスーステック・コンピューター)の「ZenFone 3」といった他社製の人気機種も対象で、SIMや端末を個別に購入・契約するよりもお得であるとアピールする。

 ただし、スマートコミコミ+のスマホ端末代は36回の分割払いのみとなっており、一括払いでの購入はできない。詳しくは後述するが、端末代の最終的な支払い総額は、スマートコミコミ+を使わずに単体で購入する場合よりも高額に設定されている。

 もしもスマートコミコミ+を解約するときに端末代の支払いが残っていれば、一括で全額を支払うか、端末を残金の半額でフリーテルに下取ってもらい、残りの半額を支払うか、どちらかを選ぶことになる。一括払いで購入する場合と違って解約や乗り換えに踏み切りづらくなっており、端末代の支払い期間が3年と長期間であることと併せて、「実質的な縛りにあたるのでは?」と指摘するユーザーもいる。

 そこで、スマートコミコミ+について、通信、端末、通話定額など、それぞれの価格が通常の契約とどれくらい異なるのか、どんな人にスマートコミコミ+が向いているのかをケース別に解説しよう。

スマートコミコミ+の料金体系は?

 最初に、スマートコミコミ+について簡単におさらいしておこう。

 スマートコミコミ+の月額料金は、スマホの機種、料金プラン、契約年数によって異なる。例えば、フリーテル製のKIWAMI 2を通信量によって月額料金が変わる段階制プラン「使った分だけ安心プラン」で契約した場合、1年目の月額料金は1999~6480円、2年目と3年目は3499~7980円となる。

 以下の表に、スマートコミコミ+をKIWAMI 2で契約した場合の月額料金をまとめた。

スマートコミコミ+の月額料金一覧(KIWAMI 2の場合)
[画像のクリックで拡大表示]

 前述のように、この月額料金にはSIMフリースマホの分割払い代金、FREETEL SIMの使用料、FREETELでんわのオプション料金がセットになっている。さらに、フリーテル製のスマホであれば、端末故障時に保証を受けられる「PREMIUM補償」や、故障により読み出せなくなったデータを救出する「データ復旧サービス」も付いている。

 それぞれを個別に契約すると、PREMIUM補償は月額600円(KIWAMI 2の場合。機種により異なる)、データ復旧サービスは月額499円(「FREETELあんしんセキュリティパック」の一部として提供)がそれぞれ掛かる。

 基本料金やスマホ端末代、通話定額オプションなどが一つにまとまっていることは、毎月のコストを把握する上ではメリットだ。しかも、1年(画面割れなどの破損がある場合は1年半)経てば、「とりかえ~る」で残金なしに新機種に乗り換えられる。その一方で、プランを構成する各要素に、実際のところいくらのコストが掛かっているのかが見えにくいのがスマートコミコミ+のデメリットとも言える。

 次のページでスマートコミコミ+のプラン内容を詳しくチェックしてみよう。