無料アプリ「Wi-Fiミレル」でWi-Fiの電波の強さを可視化する

 再び息子です。では、実際に自宅のWi-Fi電波の状況を確認してみましょう。電波の強さは、アイ・オー・データ機器の「Wi-Fiミレル」という無料のスマホアプリを使うと、0~100の数字で可視化できます。通常は、電波の強さは「-30dB」「-45dB」などと表しますが、一般の人にはWi-Fiミレルの「60」や「75」といった表現方法の方が分かりやすいでしょう。

 もう1つユニークな機能が、電波の強い場所や弱い場所を色の違いで表現する「ヒートマップ」で図示できること。電波の届かない場所が一目瞭然で把握できるので、Wi-Fi環境改善の参考になります。

スマホが接続しているWi-Fiの電波の強さを0~100で表示する。iOS版は強度とヒートマップが利用できる
[画像のクリックで拡大表示]
家庭のさまざまな場所で測定するとヒートマップが作成できる
[画像のクリックで拡大表示]

 Wi-FiミレルはiOS版とAndroid版が用意されていますが、Android用は周囲のWi-Fiが使用しているチャネルや混雑状況が確認できるなど、iOS版より機能が豊富となっています。

Android版は接続しているWi-Fiの情報や混雑状況も表示できる
[画像のクリックで拡大表示]
Android版は近隣から飛んでくるWi-Fiが使用しているチャネルや混雑状況も確認できる

 ヒートマップを作るときは、家やオフィスの間取り図を用意し、スマホのカメラ機能で撮影して利用するのが手軽。間取り図で自分のいる位置をタップすると、0-100の数値が間取り図に書き込まれ、電波が弱いと赤、やや弱いと黄色、強いと緑でヒートマップが描かれます。測定するポイントを増やしていくと、電波の強弱の傾向をつかむことができるわけです。

 アクセスポイントが設置された仕事部屋の電波は80~90と強めで、キッチンや廊下も80以上でした。しかし、コンクリートの壁の向こうにあるリビングの電波は30~40と弱くなり、さらに先にあるデッキや庭は20以下となりました。

仕事部屋とキッチンは電波が強く、コンクリート壁の向こうにあるリビングから弱くなっていた
[画像のクリックで拡大表示]

 2階は電波状況が悪く、全般に30~40とやや弱めの数値に落ち込んでいます。父親の部屋はほぼ20以下で、ヒートマップは真っ赤になりました。2階で電波が強かったのは、コンクリートの床がない階段付近だけという結果となりました。

図の下側、コンクリート壁の先の父親部屋は真っ赤になりました
[画像のクリックで拡大表示]

 この測定結果を参考に、次回は各部屋の伝送速度を測定します。アンテナを4本搭載した11ac(1733Mbps)対応のWi-Fiルーターを複数用意し、比較してみました。

各社のWi-Fiルーターを使用した伝送速度の測定は次回紹介します
[画像のクリックで拡大表示]

(文/奥川浩彦、奥川彰吾)