2.4GHzは近いチャネルと電波の干渉が発生しやすい

 最後に、帯域幅とWi-Fiのチャネルについて説明します。2.4GHzのWi-Fiは1chから13chまであり、1chの周波数は2412MHzで2chは5MHz高い2417MHzと、5MHz刻みで変わります。1つのチャネルの帯域幅は20MHzと広いので、隣接するチャネルを併用すると電波の干渉が発生するわけです。オフィスなどで複数のチャネルを使用するときは1ch/6ch/11chなどと離して設定し、干渉を避けるのが一般的です。

2.4GHz帯はチャネルの間隔が5MHz、帯域幅が20MHzなので干渉が発生しやすい。1ch/6ch/11chなどとチャネルを離して利用するのがベター
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 伝送速度を高める方法として、2つのチャネルを同時に使用する「チャネルボンディング」があります。11nでは、20MHzの帯域を40MHzにして使用できます。例えば、1chと5chをボンディングすることで帯域は40MHzとなり、理論上の伝送速度は高まりますが、より干渉しやすくなるわけです。

1chと5chをチャネルボンディングして帯域幅を40MHzにすると伝送速度は向上するが、干渉が発生しやすくなる
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 電波の干渉が発生すると、伝送速度が低下します。例えていうならば、別々の部屋に置かれたテレビで2人が異なる番組を見るときは快適ですが、2台のテレビを横に並べて2人が異なる番組を見ようとしたら「セリフが聞こえないよ」と混乱のもとになります。Wi-Fiも同様で、1chと2chをすぐ近くで使用すると伝送速度が低下します。現実的には、都会で2.4GHz帯の干渉がないチャネルを探すのは困難ですから、比較的影響の少ないチャネルを使用するしかありません。

 5GHz帯はチャネルが4つ刻みとなっていて、36ch~48ch/52ch~64ch/100~140chで合計19チャネルあります。36chと40chなど隣接する周波数の感覚は20MHzと広く、帯域幅を20MHzで使用するならば隣同士のチャネルを使用しても干渉が発生しません。チャネルボンディングをするときも、隣のチャネル同士をボンディングできます。4つのチャネルをボンディングすると80MHzの帯域幅が確保できるので、11acは高速な伝送が可能なわけです。

5GHz帯はチャネルの間隔が広く、隣接するチャネルとの干渉がない。隣同士のチャネルのボンディングが可能で、2つのチャネルをボンディングすると40MHz、4つのチャネルをボンディングすると80MHzの帯域幅が確保できる
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