「手書き認識」でキーボード不要?

 筆者がiPad miniを愛用しているわけは、Bluetoothキーボードと一緒に持ち歩いてもコンパクトだからだ。そしてBluetoothキーボードはテキストを楽に素早く入力するためでもある。

 だが、ここまで快適にApple Pencilを使えると、テキストも手書きで入力したくなってくる。そこで手書き日本語入力ソフトの「mazec」(MetaMoJi Corporation)を使ってみることにした。

 このアプリはソフトウエアキーボードとしてインストールすると、手書きした漢字とひらがなが混ざった文を認識してテキストに変換できるようになる。以前からインストールしてはいたが、キーボードのほうがよいと感じることのほうが多く、あまり使う機会はなかった。

 新iPad Proでmazecを使ってみると以前よりもスムーズに入力できた。ペン先から描かれる線の遅延が短くなると、古いソフトでも快適に感じる。紙のノートと同じように、手書きすることによって思考がまとまり、キータイプとは違う良さを感じた。

 トータルの生産性を考えるとキーボードと同じくらいになる可能性はある。もしかしたらキーボードなしで行けるかもと実践中だ。

 10.5インチiPad ProはもちろんiPad miniよりも重い。しかし筆者が使ってきたBluetoothキーボードとiPad miniを合わせた重さは728グラムで、10.5インチiPad ProとApple Pencilだと521グラム。iPad Proのほうがトータルでは軽いのだ。あとは持ち運びが楽で、10.5インチのiPad Proがちょうどよく入るバッグを買えば、iPad miniと紙ノートから乗り換えられると思えてきた。

手書き日本語入力ソフト「mazec」で漢字とひらがなが混じった文をテキストに変換して入力。Apple Pencilの反応速度が上がったせいかこれまでよりも快適
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iPad mini 4+愛用のBluetoothの重さは728グラム。10.5インチiPad Pro+Apple Pencilだと521グラムとトータルでは軽く済む

「紙っぽい」画面保護フィルムを貼った

 iPad ProとApple Pencilでの快適な手書きを追求するためには画面の保護フィルム選びも大切だ。筆者は指滑りのよさや傷のつきにくさ、透明度などから最近購入する端末ではガラス製の画面保護フィルムを愛用している。そのため、iPad Proにもガラス製フィルムを貼り付けた。

 保護フィルムを貼る前にも、滑りやすい画面上で使うApple Pencilは紙とペンの書き味とは違うと感じていた。しかし、ガラス製フィルムを貼るとさらに滑るようになり、Apple Pencilの書き味が悪くなってしまった。

 そこで樹脂製のフィルムを検討していたところ、紙の書き味に近いことを特徴とする「ペーパーライク」という保護フィルムがあることを発見した。色々なメーカーから発売されていて、それぞれに書き味も異なるらしい。とにかく試してみないことには分からないので、手ごろな価格の商品を選んで試してみた。

 するとApple Pencilのペン先に適度な摩擦が生まれ、書きやすくなった。書いていて気持ちがよい。またガラスに直接タッチしないため、コツコツという音も低減された。

 残念なのは表面がマットなので、黒色がキリッとした黒ではなくなる点だ。またガラス面で使うよりもApple Pencilのペン先が削れやすいため早く消耗する。書き味アップとトレードオフになる部分なので注意しておきたい。個人的にはペーパーライクで得られる書き味のよさを優先したい。

 ペーパーライク保護フィルムで書き味が改善され、Apple Pencilを長く使うようになると、普通のペンよりも指先に負担を感じやすいことが気になってきた。Apple Pencilはペンが細く、表面が滑りやすい。また、全体に重く、重心が後ろ寄りにある点が問題と思われる。

 重さはどうにもならないが、持ちやすくするグリップやホルダーがサードパーティーから販売されているので試してみた。適度な太さと滑りにくい素材のため、余分な力を入れることなくApple Pencilをホールドできる。グリップにより指先の負担は軽減された。Apple Pencilを長時間使うならグリップは必須だろう。

Apple Pencilでの書き味が紙に近くなる「ペーパーライク」画面保護フィルムは表面がマットなので全体に白っぽくなるが書き味はかなり快適になる
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Apple Pencilを持ちやすくするグリップを装着してみた。適度な太さと滑りにくい素材のため、余分な力をかけることなく使えて指先への負担も軽減された
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