アップルが、iPadの上位シリーズの改良版「10.5インチiPad Pro」を発売した。Webブラウザーや写真のサムネイルを素早くスクロールさせた際の視認性を高めたり、高性能スタイラスペン「Apple Pencil」は遅延を軽減して紙とペンの感覚により近づけるなどの改良を実施。画面表示やペン描画のスムーズさはクセになるほど軽快で、使用時のストレスが消えた。AR(拡張現実)やMR(混合現実)など今後のトレンド機能への対応も万全にし、MacBookシリーズとは異なる方向への進化を見せる。

アップルが満を持して発売した高性能タブレット「10.5インチiPad Pro」。パソコン単体では難しい活用が手軽にできるように改良し、タブレットならではの可能性や魅力を訴求する。Wi-Fiモデルの実売価格は、64GB版が7万円前後、256GB版が8万円前後、512GB版が10万円前後
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本体の肥大化を最小限に抑えつつパネルサイズを2割近くも拡大

 10.5インチiPad Proは、2016年3月末に投入した9.7インチiPad Proの後継として登場したモデル。大きく変化したのは、製品名から分かる通りパネルサイズだ。「9.7」から「10.5」への変化なので、拡大は1インチ分にも満たず、数字から判断する限りは大した違いがないように思っていた。だが、パネルの面積は実に20%近くも拡大し、表示は明らかに大きくなった。10.5インチiPad Proをしばらく使ったあとに9.7インチiPad Proを手にすると物足りなさを感じるほどだ。パネルの大型化に合わせて解像度も若干高まっており、9.7インチiPad Proの2048×1536ドットから2224×1668ドットに高精細化されている。

 大型化が図られたにもかかわらず、昨今のスマホやタブレットでトレンドとなっているベゼルの狭額縁化を図ったことで、本体サイズの肥大化を最小限に抑制。携帯性の高さをキープしたのは評価できる。

従来モデルよりもベゼル(額縁)を細くし、本体の肥大化を最小限に抑えつつパネルを10.5型に大型化した
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背面のデザインは従来とほぼ同じ。背面カメラの部分は1mmほど鋭く出っ張っている
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10.5インチモデル(左)と従来の9.7インチモデル(右)を並べたところ。本体はやや大きくなったが、パネルはそれ以上に大きくなった
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両者を重ねてみると、長辺がやや長くなったのが分かる。短辺の肥大化は最小限といえる
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10.5インチモデルのパネルの短辺は、7.9型液晶を搭載するiPad mini(右)の長辺とほぼ同じ長さだった。10.5インチモデルのパネルは数字の印象以上に大きい
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