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高城剛が嘆く「日本のドローンに明るい未来はないのかも」

「VRやAIより重要なんだ」

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 今年3月に著書『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す』(集英社)を発売した「ドローンにハマった男」高城剛氏は、ドローンの現在や未来をどう見ているのか。

 前編「僕がドローンに1000万円つぎ込んだワケ」、中編「ドローンが進んでいるのはインテルとアフリカだ」につづく後編記事は、ドローンが世の中をどう変えるかについて、そして日本がすべきことについて高城氏が語る。

「20年前のインターネット黎明期と同じ」

――無人ドローンが浸透したら、世の中はどう変わると思いますか?

高城剛氏(以下、高城):例えばの話ですが、自動車業界では、運転が手動から自動に移り変わろうとしていますよね。これは一番分かりやすい例ですが、ロボティクスは今後さまざまな産業で浸透していくことになるでしょう。それによって、社会システム自体が変化していくことは容易に想像できると思います。

 そうなると、スマートフォンの画面をタッチするだけで、自動車やドローンが自宅まで自動でやってきて、さらに自動でまたどこかへ向かっていく。そういった未来が、10年後ぐらいには当たり前になっているかもしれませんね。

 ただ、正直に言えば、新しいテクノロジーが世の中に浸透する前に、その未来像をイメージするのはなかなか難しいものです。インターネットのときを思い出すと分かると思いますが、20年前にインターネットが世の中にどんな影響をもたらすのか。それに気づいていた人はあまりいなかったと思います。そもそも、一般人であればインターネット自体を理解することさえ、とても難しかったのではないでしょうか。ドローンを「インターネットの物理版」と捉えれば、それと同じでしょう。

 逆に言えば、いまドローンの未来像をイメージできる人は、今後も生き残っていけると言っていいかもしれません。インターネット時代であれば、それがグーグルでありヤフーでありアマゾンだったのかもしれませんね。ドローンの現在はまさに、20年前のインターネット黎明期に近いタイミングといってもよいでしょう。

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