筋トレ計測ができるように

 徒歩、ランニング、自転車などのアクティビティーを記録できるアプリ「Google Fit」のアップデートにも注目したい。今回はリアルタイムに運動の種類を認識してくれるという「筋トレ」の測定を検証してみた。

 従来も、腹筋や腕立て伏せの回数を数えるアプリはあった。しかし、どれも器具を使わない自重トレーニングが多く、「スマートウォッチでトレーニングを計測する」といえば、ランナー向けか入門者向けを意味していた。

 アップデートされたGoogle Fitでは、バーベルやマシンを使ったウエイトトレーニングも測定でき、スマートウォッチの用途の幅を広げたともいえる。

 具体的な手順としては、Google Fitで「筋トレ」を選択する。その後、「開始」をタップして、実際に筋トレを行えば、その回数(レップ数)が検出される。ワンセットを終えると、インターバルの休憩時間がカウントダウンされ、振動で次回スタートのタイミングを通知する。

バーベルを用いたスクワットを計測。種目が自動で「スクワット」として認識され、レップ数が自動で計測されている。ただし、負荷については保存前にユーザー自身が数値を選択する必要がある
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 もちろん、すべてのトレーニングが正しく認識されるわけではない。例えば、「デッドリフト」が正しく認識される一方で、「スクワット」が「プルダウン」として誤って検出されることがあった。腕の動きが似ている運動は識別が難しいのだろう。

 しかし、そういった場合には、いくつかの候補が表示された。測定したワークアウトの候補として「スクワット」や「プルダウン」が提示されるので、ユーザーは適したものを選択すればよい。

計測終了時には、そのセットを保存するかどうか選択できる
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計測したデータはスマートフォン側のアプリから確認可能。小まめにトレーニングのログを残したい人にとって便利だ
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 ランナー向けの機能と同じく、筋力トレーニング機能も万人受けするものではない。しかし、機能そのものの完成度は高く、新たなファンを生み出す可能性を秘めている。

 今回紹介した内容以外にも「ウォッチ単体でGoogle Playからアプリをインストールできるようになった」「メッセージに返信しやすくなった」など、使い勝手が向上したポイントは多い。既にスマートウォッチを使用している人は、もしアップデートが可能であれば、Android Wear 2.0を使ってみるといいだろう。

(文/井上 晃)