手ぶれしないロングシャッターと高品質な夜景撮影

 トリプルカメラの詳細を見ていこう。3つのレンズの内訳は、

・35㎜版換算の焦点距離が27㎜で、有効画素数約4000万画素(レンズのF値1.8)のカラーカメラ
・同じ焦点距離で、有効画素数約2000万画素(レンズのF値1.6)のモノクロカメラ
・焦点距離がカラーカメラの光学3倍相当である35㎜版換算80㎜で、有効画素数約800万画素(レンズのF値2.4)のカラーカメラ

となっている。

 トリプルカメラはそれぞれに役割があり、利用シーンごとに複数のカメラの情報を利用して画質や感度の向上やズーム撮影を実現している。

 通常の撮影では27mm4000万画素と2000万画素モノクロカメラを利用するが、光学3倍以上のズーム撮影では80mm800万画素と2000万画素モノクロカメラを利用するといった具合だ。

3つのカメラレンズが並ぶ。ライカのレンズ銘が記載されている
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 まず驚かされたのは暗所での撮影性能だ。ISO 102400の超高感度を実現しただけでなく、夜景の撮影時にはAIが高画質かつ手持ちでも手ぶれしない4秒ロングシャッター撮影へ自動的に切り替える。

 詳しい機能は、実際に撮りながら説明していこう。まず日没から20分後に通常の撮影モードで撮ったのが下の写真だ。目視ではもっと暗く感じたが、このぐらいの暗さではまだ夜景モードに切り替わらない。

日没後の夜景を撮影。港の照明から、目では暗くて視認できない下の公園の木々までしっかりと描写できている。道路上の文字も確認できる程度の解像感がある
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 夜の街並みにカメラを向けると、AIが自動的に夜景モードへと切り替えてくれた。この状態でシャッターを押すと、基本的に4秒のロングシャッター撮影となり、単に感度を上げるよりもノイズが少なく高画質な写真を撮影できる。

 一般的なロングシャッター撮影は、カメラを三脚に固定しないと写真がブレるのが常識だ。しかし、P20 Proでは、AI手ぶれ補正より、手持ちでの4秒ロングシャッター撮影でもブレないという撮影の常識を覆した。具体的には、光学・電子手ぶれ補正に加えて多重露光とAIを活用した合成処理によりブレを防いでいる。

夜景モードは4秒のロングシャッター撮影となる。奥の街並みは明るいが、手前の港は視認できないほど暗い
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 実際に夜景モードで、手持ちでの4秒ロングシャッター撮影をしたのが下の写真だ。奥の街並みや手前の歩道を明るく映しつつも、ほぼ視認できない暗さの港の風景まで少ないノイズで撮影できている。

夜景モードで撮影。手持ちで4秒のロングシャッター撮影だが、ブレなく奥の街並みから手前の暗い港の船や水面まで撮影できている
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 P20 Proの暗所・夜景撮影性能は、これまでのスマホにはなかったレベルの感度と画質を実現している。一眼レフカメラでも、最新の高感度モデルか三脚がなければ撮れないような撮影を気軽に楽しめる。ただ、後述する3倍光学ズームを利用した場合は、暗所・夜景撮影の感度や画質がかなり落ちるという印象を受けた。この点はあまり期待しすぎないようにしよう。

■変更履歴
ISO 124000となっていましたが、正しくはISO 102400です。お詫びして訂正します。該当箇所は修正済みです。[2018/6/13 14:00]