動画配信サービスのdTVが単独出資で劇場版映画を製作した。町田康原作の『パンク侍、斬られて候』を『逆噴射家族』(石井聰亙名義)などで知られる石井岳龍監督がメガホンを取り、脚本を宮藤官九郎が担当して初めて実写化した。主演に綾野剛を据え、6月30日から全国の300以上の映画館で公開。その後、dTVでの独占配信を検討中だ。

 dTVの会員数は2018年6月時点で400万人で、動画配信サービスとしては国内最大級。エイベックス通信放送が運営、ドコモが提供している。月額500円で映画やドラマ、アニメなど約12万タイトルのコンテンツを視聴できる。エイベックスグループということで、人気アーティストのミュージックビデオやライブ映像など音楽系のコンテンツに強いのが特徴だ。

 映画とコラボしたドラマなどオリジナル作品の配信は行ってきたが、単独出資の劇場版映画を製作するのは初めての試み。動画配信サービスであるdTVが劇場公開作品を製作した狙いとは。劇場版映画は複数企業が出資する委員会方式で製作するのが一般的ななか、単独出資に踏み切った理由とは。エイベックス通信放送の笹岡敦ゼネラルマネジャーと伊藤和宏シニアプロデューサーに取材した。

dTVのアプリ画面。テレビやパソコン、スマホやタブレットから視聴できる。NTTドコモユーザー以外も利用可能(画像提供:エイベックス通信放送)
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