高画質な4Kテレビが、いよいよ買いやすくなってきた。AV評論家の折原一也氏が最新トレンドや選び方、おすすめ機種を解説する。

格安モデルが台風の目に

 4Kテレビも最初の製品の市場投入から8年目に入った。ハイエンドのモデルが「有機EL」に移行したこともあり(後述)、格安モデルがラインアップされるようになってきた。

 格安時代への突入を告げる象徴的な存在が、この6月にヤマダ電機グループが独占販売を始めた、船井電機のブランド「FUNAI」の4Kテレビだ。日本ではテレビブランドとしての認知度が低い「FUNAI」だが、北米では年間300万台もの液晶テレビを販売し、日本のAVメーカーのトップを誇っている。

 このFUNAIは、日本国内でヤマダ電機とタッグを組み4Kテレビを投入。価格は43型で11万4800円、49型で約18万円、55型でも約20万円だ。

ヤマダ電機グループで6月2日より独占販売が始まった、船井電機の「FUNAI 4K」
[画像のクリックで拡大表示]
「6000」「5000」「4100」「4000」と4シリーズを展開
[画像のクリックで拡大表示]

 4Kテレビの「価格破壊」とも言えそうだが、大手ブランドも負けていない。

 ソニーの新機種「X8000E」は、発表時の価格で43型が17万円前後、49型が21万円。パナソニックの液晶テレビ「EX600」シリーズの実売価格は、43型モデルが14万4200円、55型モデルで19万3160円。大型量販店では、大手メーカーの4Kテレビを10万円台で購入するのも現実的になってきた。

■変更履歴
本文に誤りがありました。『ソニーの新機種「X8500E」』と表記していましたが、正しくは「ソニーの新機種「X8000E」」でした。お詫びして訂正いたします。該当箇所は修正済みです。[2017/06/19 10:20]

有機ELは「黒」に優れる

 国内メーカーから有機ELテレビが発売されることも、4Kテレビの新トレンドだ。2017年3月に東芝「X910シリーズ」、5月にはLG電子の「OLED W7P」、6月にはソニー「A1」シリーズ、パナソニック「EZ1000/950」が立て続けに発売される。

 バックライトが必要ない自発光の有機ELパネルの特性上、有機ELテレビは漆黒の再現力が液晶テレビより優れている。特に17年春から続々と発売された日本メーカーの画像エンジンが搭載された有機ELテレビは画質の期待値も高い。

 また、韓国メーカーLG電子の「OLED W7P」は壁に貼れる超薄型デザインで、有機ELによる新しいテレビの形を見せつけた。

 ただ現実的に有機ELテレビが「買い」かというと、まだまだ高根の花というのが正直なところだ。

 ブランドにもよるが、有機ELテレビのサイズ展開は65型/55型のみ。価格は55型で50万円以上、65型では80万円以上と高額だ。現在の4K液晶テレビを置き換えるものではなくハイエンドの選択肢が増えた、といった意味合いで考えるべきだろう。

国内ブランドによる有機ELテレビ、ソニーの「A1Eシリーズ」
[画像のクリックで拡大表示]
壁に貼る設置が可能になったLGの「OLED W7P」
[画像のクリックで拡大表示]