4K液晶もボリュームゾーンとして健在

 高画質を追求したテレビが有機ELテレビ一色となった事情もあり、4K液晶テレビはミドルクラス~エントリークラスに位置付けが変わった。元は高画質を競う激戦区だったミドルクラスの液晶テレビだが、トップの座を有機ELに譲ったことでラインアップ再編の真っただ中だ。

 最も分かりやすいのがソニーで、4K液晶の上位モデルとなる「X9000Fシリーズ」。液晶テレビでも黒が締まり、画面の明暗差を際立たせるLEDバックライトエリア駆動に対応し、有機ELと同じ最高画質エンジンの「X1 Extreme」を搭載した。中位モデルが「X8500F」で、画質エンジンはソニーとして2世代前の「HDR X1」を搭載。3世代前のエンジンを搭載するローエンドの「X7500Fシリーズ」と性能差を付けている。一方で、これまで最上位に位置付けられていた、バックライトとハイレゾスピーカー搭載した「X9500Eシリーズ」は2017年モデルを最後に姿を消している。

4K液晶でも高画質を追求するソニーの「KJ-65X9000F」
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 2018年の液晶テレビでは、各社独自のカラーを出した機種に注目したい。パナソニックの中位モデル「FX750シリーズ」は地震に強く倒れにくい転倒防止スタンドを採用して、安全面をアピール。東芝は「BM620X」で迫力の重低音を再現する「バズーカウーファー」と「新4K8K衛星放送」チューナー(チップ後日送付)も搭載している。

転倒防止スタンドが特徴のパナソニック「TH-55FX750」
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 現在のテレビ市場では、10万~30万円の薄型テレビはミドルクラスでボリュームゾーン。最高画質は有機ELに譲っても、コスパと機能重視なら、購入メリットは大きい。