充電端子や、電力の入出力スペックもチェック

 モバイルバッテリーからスマホの充電は、一般的なUSB充電器と同じくUSB(USB Type-A)端子にiPhoneならLightningケーブル、Androidなら手持ちの機種に対応するmicroUSBやUSB Type-C端子をつなぐのが主流だ。

 USB端子が2つ以上あると、複数のスマホやワイヤレスヘッドホンなど周辺機器をまとめて充電しやすい。このほか、最近では一部だが急速充電規格やワイヤレス充電対応の製品もある。

 なお、モバイルバッテリーは一部製品を除き、「コンセント→USB充電器→モバイルバッテリー→スマホ」と数珠つなぎしての充電には対応していない。バッテリーを劣化させたり発熱の可能性があるので、非対応の機器ではこういったつなぎ方は避けよう。

 モバイルバッテリーを購入する際は、電力の出力と入力のスペック値も確認する。両方とも5V/2A以上の製品がお薦めだ。この値が少ないと、スマホの充電だけでなくモバイルバッテリー自体の充電も遅くなる。

モバイルバッテリーを買う際は、スペック表もチェック。出力と入力が5V/2A以上の製品がお薦めだ
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 さらに、スマホの自動判別機能(「Power IQ」「AUTO-IC」というように独自の名称を付けているメーカーもある)も搭載しているとより安心だ。この機能があると、iPhoneなどのiOS機器や一部のAnroidスマホをより確実に、早く充電できる。特に最近のiPhoneやiPadは、バッテリー残量が少ない状態だと5V/2A前後の高出力でやや早く充電できるので要チェックだ。

発火事故が増加、信頼できるメーカーを選ぼう

 近年のモバイルバッテリー市場では、Anker(アンカー)やcheeroなど、高品質な製品を海外で生産し、ネット通販を中心に低価格で販売するブランドが人気だ。その一方で、販売元が不確かな安いモバイルバッテリーが輸入販売され、発火事故を起こすケースも増えている。NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)によると、2012~2016年度でモバイルバッテリーの事故が108件発生し、そのうち51件が2016年度のものと発火事故は年々増加傾向にある。

 経済産業省は2019年2月以降、モバイルバッテリーについても、電気用品安全法の基準を満たすPSEマーク(ひし形)を取得していない製品の製造・輸入および販売を禁止する(2018年2月1日より猶予期間)措置を発表した。今後は販売元が不確かなモバイルバッテリーの販売は減ると思われるが、当面は注意が必要だ。

 なお、今回紹介しているモバイルバッテリーのメーカーは日本の正規流通で販売していることから、当然ながらPSEマークの取得を進めている。もともと日本での認証が必要なかったというだけで、海外での認証は受けるなど安全面やサポートは基本的に問題ない。cheeroやRAVPower、ベルキンによると今年の秋ごろからPSEマークを記載した製品への切り替わりが進むとのことだ。

PSEマークは安全性が求められるさまざまな電気用品で取得が義務づけられている。今後はモバイルバッテリーも対象となる。なお、以前から一部のモバイルバッテリーとコンセントからの充電に対応した製品は、ACアダプターの扱いでPSEマークを取得している(写真はAnker PowerCore Fusion 5000)
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 では、次のページからお薦めのモバイルバッテリーを重さ別に見ていこう。