ステレオサウンドの魅力は予想以上

 筆者は、よくiPadで映像を鑑賞している。なかでも「Amazon プライム・ビデオ」や「Hulu」はお気に入りで、ドラマやアニメ、映画を楽しんでいる。こういった映像を、大画面のテレビでじっくり見るのもいいが、手もとでいつでも気軽に見られるのはiPadならではの魅力だ。

 しかし、iPadで動画を楽しむ時、ひとつだけ不満があった。それは「音」だ。せっかく2スピーカーを搭載しているのに、ステレオ効果が得られないのはとても残念だった。その理由は、スピーカーの配置にある。iPadを横方向に置いたとき、2つのスピーカーの位置は片側に偏ってしまうのだ。これでは、せっかくのステレオサウンドが台無しだ。

 9.7型iPad Proは、この点が大きく改善された。iPad Airの上部に2つ、スピーカーを追加したのだ。これなら、iPad Proを横向きに置いても、左右両側のスピーカーから音が出るようになる。さらに、上側にあるスピーカーからは高音を出すように設計されていて、音がクリアに聴こえるようになった点も評価が高い。

 普段利用しているAmazon プライム・ビデオで再生してみたところ、ステレオサウンド効果が十分実感できた。左右から音が出ているので、映画の効果音も臨場感たっぷりだ。iPad Airで見ていた頃と比べると、まったく次元が違うように感じた。ボリュームを2目盛りほど下げても、問題なく聴こえる。

画面の違いは少ない

 このように、音については目覚ましい進化が見られたが、その反対に、違いがあまり分からない進化もあった。

 例えば、ディスプレー。アップルが「ハリウッドクラスの色再現力」とうたったディスプレーだが、Airと比べてあまり違いを感じない。

 ただ、ディスプレーへの映り込みが少なくなっていることには気づいた。iPad Airの場合、鏡のように自分の顔が写っていたが、9.7型iPad Proだとなんとなく顔を認識できる程度しか映り込まないのはいい。

両サイドに付いた4スピーカーの効果は絶大。映り込みも少なくなったので、動画をじっくり鑑賞できる
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