ルーターの設置場所を変えたり、アンテナの向きを変えるとWi-Fiの速度は本当に変わるのか。家の中で実験してみた(PIXTA)
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日経PC21

 自宅でスマートフォン(スマホ)やパソコンを利用するときに欠かせない家庭内での無線LAN「Wi-Fi」。前回の「自宅のWi-Fiが遅い そんなときに試したい改善策3つ」に続き、今回はWi-Fiルーター(親機)の「配置変更」を試してみる。

■実験1 親機の位置を変える

 Wi-Fi高速化のテクニックとして、よく耳にするのが「親機の配置変更」だ。これは実際に効果があるのか。今回は以下の4つの手法について試してみた。

●親機の設置場所を工夫
●外付けアンテナの向きを調整
●2.4ギガ帯は電子レンジなどから離す
●親機の後ろにアルミの反射板を置く


■親機を置くならやっぱり「見晴らしのよい場所」

 まずは、親機の置き場所。電波は障害物によって減衰し、遠くまで届きにくくなる。また、2.4ギガ帯のほうが5ギガ帯よりも障害物の影響を受けにくい。そこで、家具などが障害となりそうな「床へのじか置き」と「見晴らしの良い棚の上」とで、速度に変化があるか調べてみた。

電波は家具やドアなどの障害物により減衰され届きにくくなるため、親機は見晴らしのいい位置に置くとよいといわれている。そこで、床上にじか置きしたときと、1メートルほど上に置いたときで、速度の違いを調べた
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 結果は、やはり「見晴らしの良い棚の上」のほうが電波強度が強く、実効速度もやや速くなった。「床へのじか置き」では親機と子機の間にあるソファなどが影響した可能性がある。

WiFiアナライザーで電波強度を測定したところ、棚の上に置いたほうが電波が強くなった。グーグルの「インターネット速度テスト」でも、上に置いたほうがわずかだが実効速度は速くなった
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■アンテナの向きは「変えるべき」

 親機の中には、外付けアンテナを搭載した製品もある。外付けアンテナには指向性があり、電波はアンテナと直角の方向に一番強く届く。それを踏まえると、例えば2階への電波を強めたければ、アンテナの向きを斜めにすればよいことがわかる。

 アンテナの向きで電波の届きやすさは変わるのか、アンテナを「すべて垂直」にした場合と「一部を斜め」にした場合で比べてみた。

電波はアンテナと直角の方向により強く届く。アンテナをすべて垂直にしたときと、何本かを斜めにしたときのそれぞれで、同じフロア内に置いた子機の電波強度などを計測した
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 結果、同じフロアの場合、「すべて垂直」のほうが電波強度が高く実効速度もやや速かった。実際には障害物や電波の反射も関係するので一概にはいえないが、アンテナの向きを調整することで電波の届き方を変えられるのは間違いないようだ。

同じフロア内に置いた子機では、アンテナをすべて垂直に立てたほうが電波強度が強く、実効速度もやや速くなった。指向性のあるアンテナでは、向きの調整は有効のようだ
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■電子レンジは2.4ギガと5ギガで大きな違い

 2.4ギガ帯は、電子レンジやコードレス電話などの家電と干渉して速度が遅くなるといわれている。最近はWi-Fi対応の冷蔵庫などもあるので気になるところだ。百聞は一見にしかず。実際に電子レンジのすぐそばで2.4ギガ帯を使ってみた。