動画配信サービス「niconico」(ニコニコ動画)などを提供するドワンゴと、芸能人のマネージメントやコンテンツ制作などを手がけるワタナベエンターテインメントが、新会社「ワタナベアマダクション」を2016年2月に設立した。動画配信サービス大手と芸能プロダクション大手が手を組んだ形だ。何をしようとしているのか。

人気を集める「ゲーム実況」とは

 新会社では、ニコニコ動画で活躍するゲーム実況者(ゲーム実況主)をはじめとしたユーザーのマネジメントおよびプロデュースを行い、活動を広げるサポートをしていくという。ワタナベエンターテインメントの持つ人を育てるノウハウや、テレビ局など様々な媒体とのつながりを生かして、ニコニコ動画以外の活動の場を提供していくことを目的としている。

 「ゲーム実況」とは文字通りゲームをプレイしているところを見せながら実況する動画で、ニコニコ動画にとどまらず、世界中の動画配信サービスで人気の高いジャンルになっている。

 現在、ニコニコ動画で活躍している有名ゲーム実況者は100名前後だが、人気の有無を抜きにすればもっと多くのゲーム実況者がいて、大量のゲーム実況動画がニコニコ動画に投稿されている。

 2016年3月末の時点で、ニコニコ動画のゲーム関連動画の数は全動画の46.3%を占めている。ニコニコ動画にある動画の半分近くがゲーム関連の動画だ。動画再生数を見るとゲーム関連動画は全体の34.7%で、ニコニコ動画で再生されている動画の1/3以上がゲーム関連動画ということになる。その多くはゲーム実況動画で、ニコニコ動画の中でも大人気のジャンルだ。

2016年1月30~31日に幕張メッセで開催された「闘会議2016」の様子。会場に実際に来た来場者は4万7000人以上、ネット視聴者数は687万人以上になった
[画像のクリックで拡大表示]

 こうしたゲーム関連動画の人気もあり、ドワンゴではゲーム実況とゲーム大会のイベント「闘会議」を2015年から開催している。第2回になる「闘会議2016」は2016年1月30~31日に開催されたが、その来場者数は4万7588人で、2015年に開催された第1回の3万5786人から1.3倍以上に伸びた。闘会議の模様はニコニコ動画で配信されており、その視聴者数は687万8290人で、これも第1回の574万6338人から大きく伸びている。こうした数字からも、ゲーム実況動画をはじめとしたゲーム関連動画の人気が分かる。