スーパースロー撮影などにも対応

 この他にも、新たに追加された機能がいくつかある。1つは、1秒間に960コマのスーパースロー撮影ができる機能。これは「Xperia XZ Premium」などで実現されているもので、2月に発表された「Galaxy S9」にも同様の機能が搭載されていることから、今後スーパースロー撮影は一般的な機能になっていく可能性がありそうだ。

 もう1つが、人物の顔を美しく撮影する「ポートレート」モード。顔を美しくするビューティーモードや、背景をぼかす「芸術的ボケ味」に加え、新たに3Dライティング機能を搭載した。これによって、iPhoneのようにライティングを変えて顔の輪郭や陰影を明確にできるほか、顔だけにスポットを当てた撮影なども可能となっている。

ポートレートモードに3Dライティング機能を搭載。ライティングを変えることで、陰影や輪郭などがより明確になるほか、スポットライトを当てたような写真も撮影できる
[画像のクリックで拡大表示]

 このポートレートモードの新機能は、メインカメラだけでなくフロントカメラでも利用できる。ちなみにP20 Proは、フロントカメラもF値2.0のレンズに2480万画素のイメージセンサーを採用するなど、高い性能を誇っている。

 カメラ以外の機能・性能面に目を移すと、OSには最新の「Android 8.1」をいち早く搭載。RAMは6GB、ストレージは128GBと、Kirin 970と合わせハイエンドモデルならではの充実した性能だ。バッテリーも4000mAhと大容量で、長時間、利用できる。4GのVoLTEやデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)にも対応しているので、通信面での充実度も高い。

 ただ1つ、イヤホン端子が廃止されたことは注意する必要があるだろう。音楽を聴く際にはワイヤレスタイプのイヤホンを用いるか、充電などに使うUSB Type-C端子にアダプターなどを挿してイヤホンをつなぐ必要がある。今年に入ってからイヤホン端子を廃したスマートフォンが増えてきているだけに、今後ユーザーは何らかの対応を求められることになるかもしれない。

P10シリーズまであった底面のイヤホン端子はなくなり、イヤホンはUSB経由で接続するようになった
[画像のクリックで拡大表示]

 P20 Proは3つのカメラを搭載し、かつ、それを各種の機能でしっかり生かすことで、まさに「デジカメ要らず」のスマートフォンになった。ハイエンドモデルだけあって、欧州での価格は899ユーロ(約11万8000円)と高額ではあるものの、それだけの価値がある製品であることは間違いない。日本での発売を大いに期待したい。

著 者

佐野 正弘(さの まさひろ)

 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

関連リンク/h6>