3つのイメージセンサーとAIで強化されたカメラ

 そのデザインが象徴しているように、P20 Proの大きな特徴はカメラである。ファーウェイのPシリーズはもともとカメラに注力したモデルで、「HUAWEI P9」からはライカとの協業によってモノクロとカラーの2つのカメラを搭載するデュアルカメラ機構を採用。背景をぼかした撮影や、より繊細な表現ができる。

2つのカメラを活用して背景をぼかした写真が撮影できる「アパーチャ」機能は、P20 Proにも引き続き搭載されている
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 今回のP20 Proでは、メインカメラにカメラをもう1つ追加した、いわば「トリプルカメラ」機構に進化した。3つのカメラにはそれぞれ役割が与えられており、1つ目は従来のPシリーズと同様、繊細な陰影を表現するのに活用する、F値1.6のレンズと2000万画素のモノクロセンサーを搭載したカメラ。2つ目は新たに追加された、3倍ズーム相当の望遠撮影ができる800万画素のカメラだ。

 そして3つ目が、写真の色情報を取り込み、モノクロセンサーの画像と組み合わせて写真を作り上げる、F値1.8のレンズとカラーのイメージセンサーを搭載したカメラである。このイメージセンサーが、4000万画素で1/1.7インチと、高級コンパクトデジタルカメラに匹敵するものなのだ。スマートフォンのカメラにここまで高性能なイメージセンサーが搭載されることはこれまでなかっただけに、P20 Proのカメラに対する力の入れ具合を見て取れるだろう。

P20 Pro最大の特徴となるカメラ。4000万画素の高精細カメラと800万画素の望遠カメラ、そして2000万画素のモノクロカメラが備わっている
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 さらにP20 Proでは、チップセットに「Kirin 970」を採用している。このチップセットは2017年末に発売された「HUAWEI Mate 10 Pro」と同じもので、AI関連の処理を高速にこなすNPUを搭載する。P20 ProではこのNPUでカメラ機能を進化させているのだ。

 NPUを活用した機能の1つが、Mate 10 Pro同様、被写体を自動的に判別して適切な撮影モードに設定してくれるというもの。P20 Proではこの機能が強化され、19カテゴリ・500を超える撮影シナリオに対応したという。実際、P20 Proのカメラを被写体に向けると、料理であれば「フード」、人物であれば「ポートレート」、本の文章であれば「文字」といったように、自動的に適切な撮影モードに切り替わり、よりきれいに撮影できるようになる。

Mate 10 Proに搭載されていた、AIによる被写体の自動判別機能が一層強化され、カメラをかざすだけでより多くの被写体に合った撮影モードに切り替わる
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 もう1つは、AIを活用した手ブレ補正機能「Huawei AIS」だ。電子式と光学式の手ブレ補正に、AI技術を組み合わせることによって“三脚要らず”の手ブレ補正を実現しているという。