スマホでもっとも注目を集める装備であり、差異化のポイントともなっているカメラ機能が、今年さらなる進化を見せる。昨今は、2つ並べた背面カメラでボケの表現やモノクロなどの描写を可能にするデュアルカメラが多くのスマホで採用されているが、今後は「自撮りの際に自動でズームして顔を大きく写す」や「過去にさかのぼってシャッターチャンスを捉える」といったインテリジェントな機能がトレンドとなりそうだ。

人数に応じて自動ズーム、操作いらずで大きく自撮りできる

毎年、スペイン・バルセロナで開かれているモバイル関連展示会「MWC」。今年もスマホカメラの新たなトレンドが発見できた
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 次世代のスマホカメラが一斉にお披露目されたのが、2月末に開かれた世界最大のモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2017」(MWC)。主要メーカーが今後発売するスマホの新製品をお披露目し、カメラの改良や進化ぶりをアピールした。

 ファーウェイは、ライカとの協業による高画質カメラを搭載した「HUAWEI P10」を発表。日本でもヒットした前モデル「HUAWEI P9」で高い評価を得たカラーセンサーとモノクロセンサーのデュアルカメラを継承する高性能モデルだ。P9に比べると、モノクロセンサーが2000万画素に高画素化され、両センサーの合成で得られる写真が高画質化した。カメラ性能は、同社のフラッグシップ機「HUAWEI Mate 9」と同等になったといえる。

ファーウェイの「HUAWEI P10」。日本でもヒットした「HUAWEI P9」の後継モデルで、デュアルカメラの高画素化を図った
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レンズは、HUAWEI P9と同じSUMMARIT-H 1:2.2/27 ASPH.を採用する
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 レンズ性能を高めた兄弟モデル「HUAWEI P10 Plus」も発表した。撮像素子こそカラー1200万画素、モノクロ2000万画素でP10と同じだが、レンズがひとまわり明るい「SUMMILUX-H 1:1.8/27 ASPH.」になった。ディスプレーの大きさなど主要スペックもいくつか異なり、ひとまわり高性能に仕上げている。

いくつかの機能を強化した兄弟モデル「HUAWEI P10 Plus」。ディスプレーのサイズや解像度などが異なる
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P10よりもひとまわり明るいSUMMILUX-Hのレンズを採用する
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明るいレンズにより、暗所でもきれいに撮れることを訴求していた
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 両機種共通の新機能として注目できるのが、世界的にニーズが高まる自撮り機能の強化だ。なかでもユニークなのが、インカメラ(前面カメラ)を使った自撮りの際、写っている人数に応じて自動的に画角を変える「Adaptive Selfie」。人数が多い場合は通常の広角で撮影し、少なければ周囲をトリミングして望遠寄りに仕上げ、周囲のムダな余白を最小限にしてくれる。自撮りの際、伸ばした片手でスマホを操作するのは難しいので、自動でズームしてくれるのはありがたい。

3人で写っている場合、インカメラは通常通り広角で撮影する
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2人しかいない場合、周囲の領域を自動でトリミングして人物の顔をアップで写してくれる
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