福岡ゲーム産業振興機構は2018年3月18日、第11回福岡ゲームコンテスト「GFF AWARD 2018」を福岡のエルガーラ大ホールで開催し、優秀賞と大賞の発表と表彰式を行った。

 ゲームソフト部門の大賞を受賞したのは、アミューズメントメディア総合学院に在学中の5人で結成したTeam.SC制作の『SACRED FOUR』。鎖のような武器を振り回してモンスターを倒していくVR(仮想現実)アクションゲームで、メンバーは「面白いものを作ろうという勢いだけでやってきたが、それを評価されてうれしい」と喜びを語った。

ゲームソフト部門の大賞を受賞したTeam.SCには賞金の30万円のほか副賞が贈られた
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 ゲスト審査員のコーエーテクモゲームスのシブサワ・コウ氏は、応募作全体を通じて「アイデアが光っているタイトルが多かった」と評価。福岡ゲーム産業振興機構の委員長で審査員も務めたレベルファイブの日野晃博社長は「ものづくりにちゃんと取り組んでいる方々が参加してくれていると感じた。これから良いものを作って、ぜひ僕たちの業界の仲間になってください」と参加者全員にエールを送った。

コーエーテクモゲームスのシブサワ・コウ氏とレベルファイブの日野晃博社長によるトークショーも行われた
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 主催の福岡ゲーム産業振興機構は、九州・福岡のゲームソフト制作関連会社による任意団体GAME FACTORY'S FRIENDSHIP(GFF)と九州大学、福岡市の3者が、福岡を世界的ゲーム産業拠点にすることを目的に2006年に設立。全国的にも珍しい産・学・官が連携したゲーム関連団体だ。2008年に始まった本アワードも年々成長しており、今年は3部門合わせた応募数が1492作品と、過去最大規模になった。

 その中でも、ゲームソフト部門へのエントリー数は前年比115%の292作品で、日本最大規模のアマチュアゲームコンテスト「日本ゲーム大賞アマチュア部門」の409作品(2017年)に迫る規模になっている。加えて今年は、ゲーム制作の根幹を担う「プランニング」の重要性に注目し「ゲーム企画部門」を創設するなど、新たな取り組みも行った。

 「地元・福岡で優れたゲームを生み出し続けるための人材を育成・確保することと同様、国内全体のゲーム制作能力の底上げも意識している」とある関係者。実際、国内のほぼすべてのゲーム関連の教育機関に毎年案内書を送付し、全国からの参加を促している。こうした姿勢が参加者などにも評価され、徐々に規模が拡大してきたと言える。GFF AWARDが アマチュアゲームクリエーターの大きな登竜門として、位置づけられる日も近いかもしれない。

イベント会場のロビーでは優秀賞受賞作品の試遊ができた
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オープンスペースである1階のパサ―ジュ広場には、コーエーテクモゲームスやGFF各社の試遊コーナーを設置
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(文/上原太郎)