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 豊富な料金プランに加えて、SNSアプリなどのデータ通信が使い放題になる「カウントフリー」サービスなど、格安SIMは、通信料金の安さだけではない魅力を備えてきた。大手携帯電話会社から乗り換えを希望するユーザーも順調に増えており、普及期を迎えている。

 だが気になるのが、格安SIMの通信速度だ。大手携帯電話会社のネットワークに相乗りする格安SIMでは、ユーザーの利用状況が通信速度に影響を与えやすい。会社や学校の休憩時間が重なる平日の12時台や、退社・下校後の夕方から夜にかけてといった時間帯では、データ通信を利用するユーザーが増えて通信速度が遅くなりがちだ。

 そこで、日経トレンディネットの専門サイト「格安SIMとSIMフリースマホの選びかた」では、格安SIMの通信速度の実態を探るべく、実際に格安SIMを契約して通信速度のテストを実施した。

 前回2017年1月に実施したテスト(「LINEは首位を守れる? 格安SIMの実速ランキング【17年冬】」)に続き、格安SIMのなかでもシェアや注目度が高い「IIJmioモバイルサービス(タイプD)」「楽天モバイル」「イオンモバイル」「OCN モバイル ONE」「LINEモバイル」「BIGLOBE SIM」「mineo(Dプラン)」「FREETEL SIM」の8つの格安SIMについて、実際に通信速度を測定した。

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 前回1月のテストでは、LINEモバイルが下り平均速度26.33Mbpsを記録し、前々回(2016年9月に実施)に続き2回連続でトップとなった。2位はIIJmio(タイプD)の16.23Mbps、3位は楽天モバイルの15.62Mbpsだった。今回はどういう結果になるのだろうか。

 測定を実施した場所は、東京・新宿駅周辺と秋葉原駅周辺(いずれも都内)の人口密集地と、地方都市の長野県佐久平駅周辺の3カ所。通信速度が比較的良好な9時台と、通信速度が遅くなる12時台および18時台に測定を行った。測定日は平日で統一し、都内の2カ所は3月14日(火)、佐久平駅周辺は3月10日(金)に実施した。

都内2カ所での測定は3月14日に実施。朝はあいにくの雨模様で、普段あまり人がいないタクシー乗り場にも列ができていた(秋葉原駅前にて撮影)
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筆者が住む長野県佐久市では3月10日に測定。通勤通学の時間帯をのぞき、人通りは少ない(佐久平駅前にて撮影)
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 測定に用いた端末はASUS(エイスーステック・コンピューター)の「ZenFone 2 Laser(ZE601KL)」。通信速度の計測には、イードの速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を用いた。各地点で5回ずつ速度を測って平均値を算出し、最大値と最小値も併記している。

 ただ、速度測定アプリで測れるのは設備が発揮できる最大の速度だ。格安SIMではアプリに応じて通信帯域を調整することもあり、体感速度と測定結果が一致しない場合もある。

 そこで、実際の使用環境の指標として、YouTubeの動画再生時における通信速度も記録している。

 計測方法は以下の通り。AndCreateの「通信速度モニター」を用いて1秒ごとの最大通信速度を画面上に表示した状態で動画を再生し、その様子をHecoratの動画キャプチャー「AZスクリーンレコーダー」で記録。AZスクリーンレコーダーで録画された動画を再生して1秒ごとの通信速度を目視で集計し、動画の読み込みが終了するまでの平均速度を算出した。アナログな方法ではあるが、こちらの数値も参考にしてほしい。