ここ数年、日本でも話題となっている米国のビジネスイベントSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。日本からの参加者は2013年は300人程度だったが、2017年には1200人を超え、その勢いは止まらない。特にインタラクティブ部門は、もともとスタートアップの参加がメインのイベントではあったが、最近では大手企業や広告会社の参加も増え、一気に認知が拡大した
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SXSW2018のトレンドは「グローバルコネクション」

 SXSWが会期中に発表した2018年のブレイクアウトトレンドは「グローバルコネクション」。テクノロジーに興味がある人だけでなく、年齢・人種・性別・専門領域を越えてどれだけ多くの人に新しい価値を広めることができるのか? それが2018年の最大のテーマだった。

 実際に米国だけでなく日本をはじめとする世界各国から参加者が増えている。「異なる価値観を持つ世界中の人々をどれだけつなげられるか?」がテーマの展示を多く見かけたのも事実だ。SXSWに出展する日本企業や日本人の中から、このテーマに沿った製品、サービスを紹介する。

 例えば「Transparent」。これは会話のログを表示するだけでなく、人工知能が会話を解析し、関連する画像やニュースなどを瞬時に可視化するツールで、会議の議事録として便利なのはもちろんのこと、価値観や背景が異なる人々との会話の可能性を大いに広げられるはずだ。なぜなら、言葉の翻訳だけでなく、会話者の周辺にある文化やイメージを補完してくれるから。共感で世界中の人々をより深くつなげるツールとしての可能性を秘めている。Transparentは、まさにSXSW2018のトレンドを象徴するプロダクトだと感じた。

「Transparent」(DokiDoki)。2011年からSXSWに参加し日本に認知を広めた中心人物である、井口尊仁氏による新プロダクトだ
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 続いて、世界をつなげるというテーマで、日本のブースに展示されていたプロダクトやサービスを以下に紹介する。

「OMEDETO!」(博報堂)。“クラウド型祝福サービス”という新しいコンセプトのサービス。SNSを通じて世界中からリアルタイムに自分あてのお祝いや励ましが届くちょっとうれしいサービスだ。お祝いは全世界共通の習慣だが、その違いは見ているだけでも楽しい
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世界中の人の夢の象徴である月面歩行を、ドローンを使って跳躍力を強化するパワードスーツで体験できるバックパック方式のデバイス「Lunavity」。東京大学と電通の共同出展となっていた
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